自主企画参加ありがとうございます。
坂田くんが純粋であったかい子で可愛くて好きです。
いじめの描写がとても生々しく、ちょっと心が疼きました。私もよく人間関係の描写が生々しいと言われるのですが、それ以上だなぁと。
同性愛だけではなく、トランスジェンダーやそれ以外のセクシュアルマイノリティ(恐らく坂田くんはアセクシャル?)の描き方もリアルだと思います。
作者からの返信
企画参加させていただきました。LGBT関連の企画自体が少ないので、このような企画を開いてくださったことに感謝しています。
セクシュアルマイノリティの抱える苦悩は、同性愛やトランスジェンダーの原色のように色濃い苦悩だけではない、と日々感じています。
「自分でも自分のセクシュアリティが分からない」「自分を表す言葉にまだ出会えない」「タブー視される段階にもないほど世間に認知されていない」等のぼんやりとした状態もまた、霧の中を歩むような孤独があると。
LGBTQ+のうち、何かと「その他大勢」で括られがちなQ+にももっとスポットライトが当たればよいなと思っています。
坂田くんを好きと言っていただけて嬉しいです。彼のセクシュアリティが何なのかは、本人がまだ模索中なので、変な話ですが作者の私にもまだ分かりません笑 このさきも見守りながら、たとえ分からないままでも、ただ幸せのある方向へ進んでいってほしいです。
小葉さま
こんにちは。
「うまくいけば感謝される。でも、一歩まちがえたら傷つける。あるいはこっちが傷つけられる。それが怖くて無関係を決めこめば、ちいさな罪悪感がずっとこびりつく。そういう選択をとっさに迫られるのが、すごく嫌だ」
坂田くんも、こんなもやもやを抱えているのですね。ちょっと意外で、ちょっと嬉しい気もしました。
なんとなく、坂田くんは、透明で頑丈な扉のない壁を自分の周りに張り巡らせ、他人や自分のいろんな感情から遮蔽されてる感じがしていました。
自分も傷つかず、他人とは透明な壁越しでしか接しないような。壁越しのコミュニケーションは、生身をぶつけ合うコミュニケーションより、どこか遠くて、どこか他人ごとのようで。もどかしさのあまり、こちらが強く出ようとしたら、こつん、と冷たい透明な壁に遮られて終わり、もう彼は向こうを向いている、みたいな。
一年学年を遅らせたという経験も、透明な壁を作るきっかけになってるんじゃないかなあ、って気がしていました。一年遅れ、たった一年の遅れ、かもしれないけれど、自分の居場所だと信じていた世界から新たな世界に有無を言わさず放り込まれた経験は、自分の存在を揺るがせるほど大きなものだと思います。
「なのに、どうしてだろう、まるで冬の川にはだしで入っていくように、こころが静かにかじかんでいく」
坂田くんの生身の声ですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
坂田くんのことを深く汲みとっていただけてとても嬉しいです。
おっしゃる通り透明な壁を築くような子ですが、強化ガラスではなくけっこう脆くて粗い膜なので、わりといろんなものが侵入したりにじみ出たりしてしまいます。
モヤモヤはむしろ多く抱えがちです。ただ「とりあえず棚上げにしておく」スキルも高いので、あまり深刻に悩みすぎないのかもしれません。
人見知りで他人との距離感に敏感な部分はありますが、本来はよく笑う人懐こい子なのかなと思います。ちなみに真の人見知りは中林くんです。
ここでお返事することでもないのですが、剣道は非常に汗をかくため、男性は衛生面や快適さから下着をつけない場合が多いです。女性は身体構造が違いますので着用する場合がほとんどですが、なかにはつけない方もいらっしゃるようです。パンツはくはかない問題は武道のなかでも剣道特有かもしれませんね。