タイトルにすら解釈する余地がある

 タイトルにもあらすじにも、萌え系の単語が散見し、パロディのイメージができてしまうのですが、読んでみれば復讐劇でした。

 やりたい放題できる力を身につけてしまった敵が、本当にやりたい放題にした結果がどうなるのか、それにどう立つ向かうのか、骨太といっていい展開があります。

 復讐劇にありがちな自身を正当化する論理武装がなく、ただ必死に立ち向かう主人公の姿には、ひねくれ者であると自覚している私にも受け入れられました。

 そう考えてみると、このタイトル「ネイキッド・ブレイド」は、「抜き身の剣」を意味しているのだろうか…と感じました。

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