概要
みんなが豊かじゃないと猫もおちおち飼えないよねっ!
エコノミーとは単なる理財にあらず。世を富まし、民を救済する治天の理想なり。
銭の前には人は平等。
あれもない、これもない、無い無い尽くしの辺境の寒村ダグウッドの領主になった転生者フェリックス。魔法チートはあれど、道路工事の穴掘りで核兵器を使えないように、現実の問題の前には魔法チートは何の役にも立たない。貧しいため、口減らしで村を出なければならない少年一人さえ救えない。
彼にあったのはマクロ経済の知識だけ。勝算があるわけでもない。それでもフェリックスは遠い道のりを歩き始める。この一歩が、いつか理想へと至るための最初の一歩になることを信じて。
銭の前には人は平等。
あれもない、これもない、無い無い尽くしの辺境の寒村ダグウッドの領主になった転生者フェリックス。魔法チートはあれど、道路工事の穴掘りで核兵器を使えないように、現実の問題の前には魔法チートは何の役にも立たない。貧しいため、口減らしで村を出なければならない少年一人さえ救えない。
彼にあったのはマクロ経済の知識だけ。勝算があるわけでもない。それでもフェリックスは遠い道のりを歩き始める。この一歩が、いつか理想へと至るための最初の一歩になることを信じて。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!栄枯盛衰を思わせる大作
異世界転生モノに頻出する作風として、「地の文の少なさ」があげられると思う。しかしこの作品といえばどうだろう。
経済について、金の巡りや国際情勢について·····さまざまな「難しいこと」の説明が欠かさず行われ、読者に分からない話が勝手に進んでいくということがない。
そのわかり易さ、丁寧さがこの作品の良さの多くを占めていると思った。
だが良さはそれだけにとどまらず、キャラクター 一人一人の感情の鮮やかさ、背景情報の綿密さ、言葉の扱い方などすべてが高レベルな作品だった。
最終話には賛否両論あるだろうが、個人的には作品を締めくくるに相応しいものだと感じた。
時間のあるときに読み返して、この場面で…続きを読む - ★★ Very Good!!しっかり内政もの。
ここまでしっかり経済・経営を描写され、かつ完成度のある作品って中々ないと思う。
ただ文法的な間違いや誤字・脱字はさておき、幼少期を飛ばしているせいか、キャラクターの動機付けや心理描写が弱い印象。なぜ主人公は経済の発展を頑なに目指したのか、親王の目的は、真の黒幕は?等々。魅力的なキャラクターが多いだけに非常に残念。1話ぐらいでサラっと書かれているけど、もっと深掘りして欲しかった。
あと最後悲しいなぁ。これは好みですが、大円団とまでは行かなくても、もっと救いのある結末の方だったら良かった。
主人公と黒幕、どちらにも正義があってそれが清算された、と言えば響は格好いいのだろうが、それが読者として…続きを読む