涼国賢妃伝 ~路傍の花でも、花は花~

作者 結城かおる

魑魅魍魎のさばる御殿での、世間知らずの主人公の様子が面白い

  • ★★★ Excellent!!!


 取り柄と言えば、怖い物知らずな性格と幼い頃から褒められてきた容姿。後宮でのし上がることを夢見ているが、女官見習いとしての成績も思わしくなく、後宮にあがれそうもない主人公。

 そんな主人公鈴玉(りんぎょく)が、王妃の目に止まり御殿付きとなる。
 落ち着かない性格が災いし、せっかくあがった御殿でも失敗してばかり。

 あるとき、王妃を花で彩り評価され、鈴玉は衣服を扱う部署へ配属となった。
 ここから鈴玉がのし上がれるのか?

 本作品は、各登場人物の性格も明らかになり、主人公の将来にもチラッと光りが見えたところ。
 今からいよいよ話が動き出すに違いない場面に入ってきました。
 いつもながら素晴らしい描写で、登場人物の個性も、ストーリー展開も判りやすい。

 中華風ファンタジーがお好きな方はもちろん、なかなか手にとらない方にもお勧めできる作品です。

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その他のおすすめレビュー

★★★ Excellent!!!

 病気の母を医者に診せることもできず失い、頼みの父も諦めムード。
 そんな名前だけ貴族の貧乏な家柄に生まれ育った美少女、鈴玉は、お家再興のため後宮を目指します。

 ところが天然過ぎる性格が後宮に合… 続きを読む

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