概要
彼は中世レベルの異世界で地球の知識を活かし、様々な改革を成し遂げていく。
その発明は多岐に及び、電気を作り、機関銃を作り、文化芸術をも大きく推し進めた。
中世末期から近世レベルの世界を、二十世紀初頭レベルにまで押し上げたのである。
ジョージはその功績を認められ、王女と結ばれ王になった。
しかし、二十六年後。
ジョージは暗殺され、それをきっかけに全世界を巻き込んだ大戦争へと発展していく。
機関銃、戦車、毒ガス。
科学を応用した新兵器が投入され、塹壕で繰り広げられる総力戦は、四年にわたって続く事になる。
それは、兵士の命を薪のごとくくべる凄惨なものだった。
戦車によって壊滅した部隊から転属されられた平民の
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!いわゆる「戦争を知らない子供たち」へ
このサイトやラノベ、なろうを読んでる僕らは、ほとんどが実体験として戦争を知らない世代だ。
戦後すぐのころ、「戦争反対」「戦争は悲惨だ」「戦争はもうやめよう」といったメッセージの映画や小説が数多く作られたが、今日日自分で目的をもって探さないとそうそう目にしない。
そんな中、カクヨム(なろう系)でこの作品が読まれている。これはちょっとした奇跡かもしれない。
この作品を読んだ人は、現代の平和の尊さを、長い歴史の中で多くの犠牲によって築かれた意味を、目の当たりにする。
作品の中で書かれている戦争は、現実にあったことなのだ、と。
そして、トウモロコシを持つ少女の笑顔に涙する。
新しい令和という時…続きを読む - ★★★ Excellent!!!自分は何がしたくて、何をするべきなのか。
魅力的なキャラクターが光るお話です。
地球から転生した人。異世界を望んで新たな人生を歩もうとしても、運命を左右するのは最後は自分。
何をするのか。何がしたいのか。
謳歌するキャラもいれば、苦悩するキャラもいる。
そのキャラが何をするのか、いちいち応援したくなっちゃうんですよね。
この物語の主人公は、異世界の住人で、所謂したっぱです。
戦争での消耗品だった彼は、貴族たちの世界に憧れ、苦悩し、そして絶望する。
本当に小さなきっかけから、王女との冒険が、貴族との交流を始めます。
憧れだったはずの貴族様でしたが、いつの間にか失望していく様は、読んでいて辛いところがありました。
シリアスな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「文明開化」のその後で
かつて、一隻の巨大な漆黒の船の来訪、そこに乗船する者が持ち込んだ条約がきっかけとなり、侍たちの国であった日本の価値観は文字通り大きく変わったと聞きます。武器、文化、思想に至るまで、あらゆるものが異界からの影響を受けた時代。
この小説で舞台となっている世界もまた、黒船の如く現れた1人の存在によって様々な価値観が大きく激変した場所。ですが、こちらでもかつての日本同様、同胞たちが血で血を洗う日々が繰り広げられる様相になってしまいました。
ですが、そんな中でも懸命にもがき、新たな時代を生き抜こうとする人たちがいるのもまた事実。1つの奇妙な出会いをきっかけにした、時にシリアス、時に軽快に、彼らは奮闘…続きを読む