『嘘つきアーニャ』を読んだ人も、読んでない人も

『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』は故米原万里氏のノンフィクション。かの名著を本歌取した今作、一体どんな物語なのと読み進めたのですが、なんとまあ、アーニャの生き生きしていることか。その嘘かもしれない、ってか嘘でしょうという薄ら寒さすら人肌が感じられる。語り手の「私」の目(というか端末)を通してるから、「私」のアーニャに向ける同世代の同性に向ける親しみと冷酷さも、ひどく生々しかったです。特にアーニャのヲチスレを覗いて溜飲を下げるくだりは、職場のお昼休みと一緒ですね★
余談かもしれませんが、今作を読み、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』を再読したくなりました。物語はこんな出会いと再会を与えてくれるからやめられない。

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