こんな魅力的な人たちが脇を固める本編を、読んで!

主人公だけでなく、その周りを固める人物に魅力があるのが、面白い話だと思います。
しかし、あまり色々な人物のことを描くと、ブレてしまうのが物語の常です。
それを解決するのが「外伝」です。

前置きが長くなりましたが、これは、『翠浪の白馬、蒼穹の真珠』という長編小説の外伝です。
本編を読んだ人は迷わず読んで下さい。
絶対面白いです。あの事件をあっち側から見ているからです(←概要をご覧下さい)

が、本編を読んでない人にはどうしたらいいのでしょう?
やはり、読み返してみましたが、「先に本編を読んで下さい」というタイプの外伝だと思います。

でも、私が言いたいのは1行目です!
この外伝に出てくる、弦朗君という人は、間違いなく主役クラスの人物です。
部下思いな上司でありながら、王族としてとても重いものを背負っています。
そして、宿敵感溢れる呉一思という悪そうな男……!
こんな人々が控えており、作者もいずれ弦朗君主役の話を書きたい、とエッセイを書いておられました。
ええ!書いて下さい!!!

ということで、本編未読の方、まずは本編を読んでみて下さい。
本編に「上司」や「友人」として出てくる人物が、物語を進めるための駒ではなく、作者の深い愛情によって造形された、血の通った人間であることを感じながら――

きっと、ここまで来たくなるはずです。

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