林檎を齧るという行為に、官能的な何かを覚えるのは、わたしだけでしょうか。ローマからブリテン島、そして「新大陸」へと、征服者たちの足跡をたどるように広がる林檎の抗いがたい魅力がここにありました。
異世界ファンタジーをカクのメインとしてます。 もちろん、他のジャンルに挑んだりもします。 そして、ヨムのはもっと雑食。地雷がないわけじゃないけど、ヨムの…
日本語で読める英国舞台の歴史小説は多々あるが、ローマ支配下のブリテン島というのは珍しいのではなかろうか。林檎を間に挟んだ、少年と少女の出会い。二人は会話を交わし、林檎の種を植える。いちどは遠のいた…続きを読む
タイトルに書いた、好きなフランス語の諺が真っ先に浮かびました。主人公もヒロインもまた、林檎のように愛情を知って赤く染まり、結実したのではないか、と想像が膨らみます。壮大で重みのある、それでも優し…続きを読む
少女が本を抱えて、砂の道を走って来ます。ねえ、お父様。 このご本の中の 「林檎のお話」 を読んで。いい子にしていられるかな。古い匂いのする厚い本をぱらっとめくるとラテン語で書かれた文字と、…続きを読む
慎ましやかな節度を持った文章の美。固有種の幼さを外来の豊かな(そう見える) 文化や植物が抱き込んでいく過程を、絶妙のバランスで書かれています。かつての初期ローマは、少年の属するブリテンがそうであった…続きを読む
もっと見る