ローマからブリテン島へ、そしてやがて「新大陸」へ。林檎とともに人も想いも伝えられていく。まるで神話の一節のような、気高い物語。
【書籍化/カクヨムネクスト】 『翠天後宮の降嫁妃 〜その妃、寵愛を競わず平凡を望む〜』 平凡を願う桃英公主が「あるはずのない後宮」に降嫁する、中華後宮溺愛結婚…
林檎……といえば、なんといっても最初に思い浮かぶのはアダムとイヴで、西洋史の中では頻繁に出てくるモチーフですが、あれって厳密には禁断の果実で、それを食べて楽園を追放されたんだったっけ。つまりは果実…続きを読む
この人の作品はどれも甘く、そしてほろ苦い。美しく、罪深く、そして重い。そこに書かれていることは、ほんの僅かな人たちのごく短い間のことなのだが、彼らを通して大きな時代の流れまでも感じさせるところが…続きを読む
遠い昔の少年と少女の物語、と想像しながら読み始め、読み終わったときには、少ない文字数に込められた壮大な世界に、寒気がするほどの感動と衝撃を覚えました。土地の人々が何百年と語り継いできた伝説を体験し…続きを読む
慎ましやかな節度を持った文章の美。固有種の幼さを外来の豊かな(そう見える) 文化や植物が抱き込んでいく過程を、絶妙のバランスで書かれています。かつての初期ローマは、少年の属するブリテンがそうであった…続きを読む
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