ローマからブリテン島へ、そしてやがて「新大陸」へ。林檎とともに人も想いも伝えられていく。まるで神話の一節のような、気高い物語。
【書籍化/カクヨムネクスト】 『翠天後宮の降嫁妃 〜その妃、寵愛を競わず平凡を望む〜』 平凡を願う桃英公主が「あるはずのない後宮」に降嫁する、中華後宮溺愛結婚…
林檎……といえば、なんといっても最初に思い浮かぶのはアダムとイヴで、西洋史の中では頻繁に出てくるモチーフですが、あれって厳密には禁断の果実で、それを食べて楽園を追放されたんだったっけ。つまりは果実…続きを読む
林檎が、時代をいっそく飛びにさせてくれました。こういう、物の起源のお話は心が踊ります。面白かったです。イギリスの歴代の著名な作曲家のなかに、園芸家と併記される人がいます。奥さんと一緒に林檎園…続きを読む
何かの小道具を恋愛ものに添えるというのは良くある手法ですが、ここで扱われている林檎は単なる作品の彩りではなく、1つの出来事が普遍的に広がっていくためのきっかけとして描かれているのかなと感じました。…続きを読む
林檎を齧るという行為に、官能的な何かを覚えるのは、わたしだけでしょうか。ローマからブリテン島、そして「新大陸」へと、征服者たちの足跡をたどるように広がる林檎の抗いがたい魅力がここにありました。
もっと見る
20話分無料