テンポよく、とても楽しく読めました。読後感がとても心地いい。食べ終わって店から出た後、星を見上げたくなります。
一話なのに、なぜかとんでもない量の焼肉を食べたあとのような充実感。これぞラブコメのエッセンスを抽出したような作品。登場人物のみのならず、サークルの存在感や腐れ大学生のさりげない伏線。全てが新鮮なお肉のように、いつまで食べても、いや読んでいてもおかわりしたくなる……そんなお話です。本当はもっと食べ……いや読みたかった……。
皆さんの評価も高い短編だったので「どんなんだろう?」と、フラッと読んでみたらココロ掴まれました。焼き肉食べる美少女のキャラクターと、主人公との関係性がいじらしくて、思わずニヤリ、そして、ドキリとしてしまいました。大学のサークル、僕にとったらちょっと懐かしい世界。短い物語ですので、楽しんでいただければ。
焼肉を介しての会話が、ダジャレっぽい遣り取りや、頓知っぽい遣り取りを要所要所に挟んであって、非常にテンポ良く流れます。短編ですし、読んでいると早々にオチは想像できるんですが、だからこそ主人公を「だからさぁ、お前さぁ」と言いながら後ろからド突いてやりたくなります。そうなんです。容易にオチを予想できること自体が作品を楽しむ薬味となっているんです。構成の妙ですね。星の数は、短編にはMAX2つが信条だからです。
会話のテンポが秀逸。 主人公の鈍感さと、若狭さんの会話センスが絶妙です。 美味しい話であり、恋の話なでもある。上手いです!
丁々発止のやり取りを重ねながら進んでいく物語。台詞回しや間の取り方が秀逸で楽しんで見ていけます。さあ、男よ。この後はどうする!恋の話でもあり、美味しい話でもある。両得な話でした。
そうですね、こういう男性は未来永劫断続的に火炙りの刑(焼肉を)に処しましょう!じっくりジワジワ焼き上げれば、何か大事なことに気づくかもしれませんしね……!キャラクターも散りばめられた伏線も会話のリズムも味わい深く楽しめる作品です!
若狭さんのキャラやギャグセンスが私のツボをぐいぐい押してくる作品でした。恋愛はそううまくいかないもんだね、と寂しくならないのは作者のコメディの質の高さにあるのでしょう。恋っていいなぁ、焼肉食いてぇなぁとなるラブコメでした。ごちそうさまでした。
まず、焼き肉が食べたくなります。いえ、おごっていただきたくなるような、楽しい物語なの、ですが……!流石作者様といいますか、素敵なところでこう、ぐっとひっくりかえしてくるのですよね。オイシイのは、焼き肉だけではありません。読了後の爽やかさが半端ないです。ちなみに「好きな人の好きな人ってわかっちゃいますよね」は、すっごく好きな言葉です。切ないですよね。でも、好きです。
主人公に想いを寄せるヒロインと、まったく気付かない鈍感主人公。設定はよくあるものかもしれませんが、構成と展開がとても上手なので、新鮮な感覚で読めます。むしろベタな設定にしたことでこの「魅せ方」がより活きてるような気がします。ただの青春と侮るなかれ、その中身は読んでるだけでニヤニヤできるハイクオリティーなコメディーだ!
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