ぼくらの冒険譚

作者 しちみ

気分は分厚いハードカバーのシリーズ。童心とわくわく感が蘇る!

  • ★★★ Excellent!!!

一気読みしてしまいました……。
全132話・63万字超えというボリュームなので最初は休み休み読むつもりだったんですが、Ⅰ章を読み終えると次Ⅱ章! 次Ⅲ章! と当初の「つもり」はどこへやら。スマホのバッテリーが危なくなって止められず、結局充電しながらずーっと読み耽ってました。それほど面白く、夢中になってしまいました。
で、この休み無く続きを求めてしまう衝動、昔体験した事あるなーと読破後に考えてたんですが、子供の頃、外国の面白い児童文学(それも分厚くて格好良く且つ綺麗なハードカバー)シリーズを一気に数冊借りてひたすら読んでいたものに似てるんですよね。

名のある学術都市の中でも最も権威ある学院。そこで学ぶ11歳の少女・アニーや幼馴染みのフェイ、編入生のエルフリーデ、アニーの悪友クレマン達の学生生活が、便利屋の青年ロトの用事に積極的に関わっていった先で降り立つ隣町や王都の描写が、彼ら彼女らが巻き起こす波瀾万丈な冒険活劇がとにかく楽しい。しっかり練られた世界観と方陣(魔法のようなもの)の描写はとても緻密で、幻想的ながらもどこかリアルで住人達の息遣いが聞こえそうです。
読み進めていく内に自分もヴェローネル学院に、ひいてはグランドル王国に住んでいると思うくらいの没入感は、そんな上述のハードカバーにのめり込む感覚と非常によく似ていて、当時の無邪気な感情とわくわく感が鮮やかに蘇りました。

分厚いシリーズものの本を読むのが好きだった方に、是非オススメしたいです。

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