5th Act、待ってます。

震災とパンデミックで未曾有の大混乱に陥った東京は変わってしまった。
都市の統治者が政府ではなく、パンデミックを終息させたリンドウ・アークスという一企業になったことが一つ。
そしてもう一つが過剰摂取者(アディクト)と称される、違法薬物によって心身共にヒトから逸脱してしまった狂気のモノ達が、復興と繁栄を遂げる都市の暗部をうろつくようになったこと。

まずバディ好きとして推したい点は、主人公である公龍とアルビスの関係性。
並の人間では歯が立たないアディクト達と戦う解薬士は依頼や要請を受けた際必ずツーマンセルで行動しなければなりませんが、二人は平時も戦闘中も毒舌・皮肉・挑発・煽りがノンストップ。でも本当にピンチの時は見事な連携を発揮し、根底では互いを唯一無二の相棒だと信頼しています。
極めつけに粗暴だけど身内への情は厚い(公龍)&冷徹故に人の情に身を委ねられない(アルビス)という性格の組み合わせとなれば、刺さる人には絶対刺さります。

またアクション好きとしても推したい点は、手に汗握る戦闘描写。
驚異的な身体能力や特殊能力を発揮できる特殊調合薬(カクテル)を駆使して戦う主人公達は、解薬士界隈では「最強」と噂され実際そんじょそこらの輩には楽勝です。
ですがメインで立ちはだかる敵が軒並み反則級に強く、一戦一戦が激闘も激闘、肉を切らせて骨を断つ戦法が当たり前。そのためスマートとは言えないかもしれませんが、逆に先が全く読めない展開に気付けば目が離せなくなってました。

で、こんなにヤバくてとんでもない者達が突然現れるようになった原因は、東京から東都と名を変えた大都市の底に潜む恐ろしい闇が関わっており、しかも偶然保護した幼い少女が鍵を握っているようで……と、徐々に話の規模も大きくなってきて、もうわくわくが止まりません。
けれど現在折り返し地点で休止中……是非とも続きを読みたいです。

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