SFの秀作なら、ここにある

 さて、この作品のどこから紹介しましょうか。
 ……いや、同作品はあなたにいくつかの質問を答えていただくことで、オススメかそうでないかを診断することが出来るでしょう。

Q.あなたは重厚な設定をもつ小説を読みたいですか?
Q.あなたはハイクオリティなSFを読みたいですか?
Q.あなたは激しいバトルシーンが好きですか?
Q.あなたは残酷描写に対して耐性がありますか?

 これらの質問で、二つ以上に「はい」と答えたあなたは是非読むべきです! さあ、こんなレビューなど読み飛ばして、今すぐにでも読み始めましょう。
 最初は少し説明チックでなかなかとっつきにくいかもしれませんが、中盤に差し掛かるにつれて面白さはグングン上がっていきます。とにかく読み進めることで、この作品を最大限に楽しめるでしょう。

 そして、なぜこの「Over Dose」は、四つの質問だけでオススメできるのでしょう? それはこの作品がストーリー、登場人物、設定のすべてをとっても欠点らしい欠点が無いからです。
 そればかりか、都市をめぐって巻き起こる闘争や魅力的なキャラが織りなす骨太のストーリーには「感激」の一言。
 
 とにかく良いと感じた部分は枚挙にいとまがありませんので、ここに書き連ねるなどといった野暮なことはしません。私にできるのは、ただ勧めることだけです。