貴方は、今もかつての魅力的だったままの、貴方でいられていますか?

青年に惹かれる、私。
彼は芸術的才能を持った孤高の人でした。
桜の舞う下で、彼は言う。
「俺と、付き合ってみたら?」
その彼の言葉で始まるさりげない恋愛。
そうして始まった恋は、私をしだいに夢中にさせました。

でも……。


綺麗なもの、美しいものもいずれは崩れゆく。
だからこそ、美しさも際立つのでしょうか。


今、すでに恋人や奥さん、夫がいる方。
貴方は、かつて情感を燃え上がらせていたころと同じく、相手にとって魅力的な貴方のままでいる自信はありますか?

私は、この作品読んで、後半「ぎくっ」としましたよ。めちゃめちゃギクギクしました。
胸に手をあてて自分を振り返り、「……もうちょっと頑張ろう」と思いました。

恋愛は始めることよりも、維持することのほうが難しい。
そんなことに気づかされてくれる、これは貴重な作品です。

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