散り際の潔さではなく。

桜といえば、その美しさと散り際の潔さ……で、あるはずなのに、足元に踏みにじられる花弁に目をやってしまう主人公の視点が、とにかく良い。
恋愛の「終わり」を桜の花弁が枝から離れるところではなく、路上に落ちた花弁に見てしまうような、そんなお話。

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