3話構成だったので一日1話ずつ読もうかと思ったのですが、一度読み始めたら、一気に引き込まれました。甘く苦く現実的に、ひとりの人間を愛し続けることの難しさを描いた、深く考えさせられる物語です。
雨ノ川(あまのがわ)からももです。 書く♿の人。脳性麻痺、重度身体障がい。 キャラクターたちの人生を密に描きたい。つたないかもしれないけど、誰かの心に残るよう…
高校、大学、社会人と時間が二人を変えていく様子が面白いです。最初は初初しいピュアな恋愛ものとして読んでいましたが、恋愛も人生も上手くいくことばかりではない。理想と現実がかけ離れてしまった時、何と…続きを読む
もともと彩度の低い夜桜の色は、彼らの思考を通して高い彩度に塗り上げられていた頃があっただけに、本来の彩度を通り越して限りなく無彩色に近づいていく感覚の様子をここまで再現するか、と唸らされた作品。
1話~3話と、主人公の心を反映するように少しずつ文体が変わっていく、その筆致に技量の高さを感じます。3話構成も序破急の性格がしっかり出た枠組みで綺麗。憧れの人が堕ちていく様、そこに幾許か諦観の…続きを読む
一人の人を愛し続ける事の難しさ。変わり行く相手を咲いて散る桜と例えた美しくも、もののあはれ的な恋愛観。実際にあり得る話であり、実にリアリティも持っていますね。私個人の見え方と致しましては、相手…続きを読む
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