今度こそは、守りきる。

滅びた王国が遺した、力を持つ百振りの剣。
これは、それらに関わってしまった、関わらざるを得なかった少年少女たちが、それぞれの過去に裏打ちされた信念を持ち、現実を見据え、時に弱気になりながらも圧倒的な力に対抗する物語。

常に勢いと迫力、そして緊迫感を伴う熾烈な争いの戦闘描写は圧巻で、読者の手に汗を握らせ、次のページへと読者を急かす。
その一方で描かれる日常風景は穏やかで、「こんな日々がいつまでも続けばいいのに」と溜息をつかずにはいられない。
裏で蠢く陰謀や思惑は決して一つではないが、戦いに投じる彼らを見守る人々が、彼らは孤立無援ではないのだと教えてくれる。

彼らが選ぶ結末を、そして掴む未来を。
どうか貴方にも見届けてほしい。



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最後まで読んでから最初に戻って、クラウスさんやシホちゃんが若いな! って思いました(笑)

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