準備は整った。さぁ、再び共に戦おう。

滅びた国が遺した、強大な力を持つ百振りの剣。
それらを追いかける物語の第二弾。

第一部では剣の力に、人離れした争いの激しさに、各々が打ちのめされ、そして強くなることを心に誓ってそれぞれが信じた強くなる為の道へと踏み出した。
前作のレビューには含めなかったが、誰かを守りたいが為に力を求めたその決断を、哀しいと私は思った。
だが、一瞬でも「哀しい」などという陳腐な言葉で彼らの決断を愚弄したことをここに謝罪しよう。
彼らは、弱さをひた隠しにしながらも予想を遥かに超えた強さを得て、この舞台に舞い戻ってきたのだから。

どんなに熾烈な争いになろうと、彼らは、彼らが求める結末に辿り着ける。
読者の皆様におかれましては、大船の乗った気持ちで彼らの戦いを見守っていただきたい。