本当に「オリジナルの世界」は作れるのか?

ファンタジーは何を書いてもいいので、テンプレ作品ではなくオリジナルな設定のものが欲しい……という声を聞くことがあります。
ですが、徹底的にオリジナリティにこだわり、世界を細部まで作り込もうとすると、このように書き進めることができなくなってしまうのもありがちなことです。
もし本当にオリジナルな、細部まで整合性を保つ世界を作ることができたなら、それはファンタジーよりもSFに近いものになるのかもしれません。
結局、人間の想像力には限界があるので、ファンタジーの世界がある程度現実と近いものになるのはやむを得ないことなのでしょう。
「世界を創る」ということについて色々と考えさせられる作品です。

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