概要
事件はその様相から男性の性的嗜好の一つである「壁尻」に見立て「壁尻殺人事件」と呼ばれるようになる。
犯罪心理学者である稲村秋人は、警視庁捜査一課の安西により事件の分析を依頼されるのだが、この稲村の性的嗜好がまさに女性を壁に埋め込んで自由を奪い、性的快楽を搾取する「壁尻」という行為だった。
稲村の熱い(ある意味で)日々が始まる。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!この天才的な変態大学教授に付いて来られますか?
こちらは簡単に言うと頭のいい心理学者変態男が狂気的な殺人事件を解決するお話です。
冒頭から思った以上の性の描写力にまず驚き、作家さまの力量と知識量に驚かされます。
このお話を読んで、様々な性に対する知識が身に付き、いい意味で色々と考えさせられてしまいました。
みんなが伏せてしまいたいような様々な性癖や思い、葛藤などがすっごく細かく書かれており、圧巻です。
3話しかありませんが、1話の内容がかなり濃く、短編とは思えない深さで描かれています。
内容もかなり読みやすくすっと頭に入ってきます。
かなりリアルな性描写と変態プレイが描かれているため、それが大丈夫な方であればもうめちゃくちゃに面白く、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!This upperbody has been deleted.
最初に申し上げておきたいのは、本作の探偵役の稲村先生が凄まじい変態だということです。
物語は、企画モノAVなどにあるニッチジャンル『壁尻』をこよなく愛する彼の元に、被害女性の遺体が同様の状態で放置されるという事件が持ち込まれるところから始まります。
探偵の一人称で綴られるミステリ。
しかし事件考察の半分以上、女性の尻に対する異常な執着や欲望でヤバい文字数が費やされます。
もう、これが最高に面白い。この人いったい何と戦ってるの……
一方で、天才犯罪心理学者という肩書きに恥じない見事なプロファイリングパートは、本格的で非常に読み応えがありました。
事件の顛末もすとんと腑に落ちるものであり、な…続きを読む - ★★★ Excellent!!!癖の強すぎる名探偵。尻ーズ化はしないんですか?
切り取った女性の下半身を壁に立て掛け、男性の性的嗜好の一種である「壁尻」に見立てたなんとも残虐な殺人事件。
その捜査協力を依頼されたのが、犯罪心理学者の稲村秋人であった──
まずはじめに。こちらの作品、女性はやや、いやかなり閲覧注意です。
女性を性的、暴力的な表現で描写するシーンが多々出てきますので、その様な表現に不快感を覚える方は読まない方がいいかもしれません。
でも、そこがクリアできるなら、かなり面白い内容です。推理ものという意味でも、コメディ的な意味でも。
と言うのも、主人公の稲村自身も壁尻が好きという特集性癖の持ち主。
現場で壁に立て掛けてられた女性の下半身を見る度に興奮してし…続きを読む - ★★★ Excellent!!!予測できないケツ末に、あなたは耐えることができるか?
殺人事件を元に心理学者が現場に潜入する話です。
もちろん、こう書いてしまえばミステリーなのだろうなと思うでしょうが、本質は人を見る、ということにあります。
よくぞここまで考え抜いた、と筆者様を賞賛したいです。
主人公の男、酷い性癖です。ですが、それを可能にするだけの考察力があり、彼なら探偵になれるな、と思わせるほど地頭がいいです。
2話で終わってしまってもったいないとも感じていますが、筆者様の次の作品にも期待して、星3つ送らせて頂きます。
追伸 女性の方で性癖が苦手な方、異常な男性を嫌悪する方は読まない方がいいかもしれません。逆に小説なら問題なし、という方、新たな視点が手に入…続きを読む