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最初に申し上げておきたいのは、本作の探偵役の稲村先生が凄まじい変態だということです。
物語は、企画モノAVなどにあるニッチジャンル『壁尻』をこよなく愛する彼の元に、被害女性の遺体が同様の状態で放置されるという事件が持ち込まれるところから始まります。

探偵の一人称で綴られるミステリ。
しかし事件考察の半分以上、女性の尻に対する異常な執着や欲望でヤバい文字数が費やされます。
もう、これが最高に面白い。この人いったい何と戦ってるの……

一方で、天才犯罪心理学者という肩書きに恥じない見事なプロファイリングパートは、本格的で非常に読み応えがありました。
事件の顛末もすとんと腑に落ちるものであり、なおかつ最後の最後まで尻への執着がブレない稲村先生が最高でした。

面白かったです! 下ネタ大丈夫な人はぜひ!

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