美しくもどこかおどろおどろしい昭和ホラーの空気感がリアルに再現された世界観が見事です。同じ昭和戦前期の作品を書いている者として、勉強になります。今後の展開に期待しております。
某大学ミス研出身。群像新人文学賞1次予選通過。第1回GOODレビュワー受賞。 『諜報員明智湖太郎』にてwebコン現代ドラマミステリー部門中間選考5位突破。ミス…
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(160文字)
昭和初期、帝都。文士の大久保は、怖がり要員として、新聞記者・関の怪談蒐集に引っ張り回される。酒浸りで怖がりの大久保に、どことなく胡散臭い関。本が絡むと箍が外れる編集者・菱田、オカルト好き華族…続きを読む
私は、バディものが大好きです。それも、どちらかに主導権があるのではなく、パワーバランスはあってもあくまで対等で、その根底に損得なしの友情が垣間見えるバディが、大好きです。この物語の主人公、大久保…続きを読む
古き良き日本への郷愁もあれば、現代と地続きの近代の価値観に前近代の蛮性を併せ持った不思議な時代、それが昭和初期だと思っています。 狂言回したる仕掛け人の外道記者「関信二」と怖がり役のアル中「大久…続きを読む
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