第55話「カエルの女の子 」

 車を運転中、道路の真ん中にカエルがいた。道路には自分の車しか走ってなかったので、車を止めてカエルを道路の端の安全な所に移してやった。そしてある日……


ピンポーン


 チャイムが鳴り、出てみると女の子が立っていた。膝までの白のフリルスカートに髪はセミロング。目は二重でクリッとしていた。


「私はあの時、助けて頂いたカエルです。恩返しに来ました」


 と、女の子は言った。


「意味が分からないのですが……」


 と、言うと女の子は、ポンッ!と後ろに宙返りしたかと思うと、パッとカエルに変身した。


ゲコゲコ!


 足元にはカエル鳴いていた。カエルはポンッ!と後ろに宙返りしたかと思うと、パッと女の子に変身した。


「これで信じて頂けましたか?」


 僕はビックリ仰天していたが、ひとまず女の子を家にあげた。


「まあ、とりあえず座って」


 と、女の子に言うと……


『白いパンツが丸見えだ!!』


 女の子は足をM字にして、カエルのように座った。


「えっと、人間のように座れる?」


「一応」


 女の子は正座で座った。


「どんな恩返しをしてくれるの?」


 と、僕が聞くと女の子は答えた。


「ご主人様の身の回りのお世話をします」


 と、女の子は言った。なので、掃除や洗濯、洗い物をしてもらう事にした。


「わー!掃除でそれ吸うな!!」


「ごめんなさい、ご主人様~」


「なんだこの泡は!洗剤入れすぎだろ!!」


「はい、済みませんご主人様」


「わー!どんだけ食器を割るんだよ!!」


「謝る言葉もありません」


 女の子はとにかく不器用だった。


「もういいから帰れよ」


「恩を返すまで帰れません!」


「なんなんなら出来るんだよ!?」


「これなら大丈夫かも知れません」


 女の子は料理を始めた。


「おい!油の入れすぎだ!!うわっ!炎があがった~」


 そんなこんなで時間は経ち、そして夜になった。


「よっ夜のお供も出来ます///」


 こっちは大丈夫かと思い、その夜、女の子とベッドに入った。

 女の子にはヘソはなかった。おっぱいの先もなくて、何かがっかりな気持ちがした。あそこものっぺりしていた。


チュッ


 女の子にキスをすると、女の子はビックリな顔をした。


「今のは何ですか?」


「キスだよ」


「キスっていいですね///」


 女の子は顔を真っ赤にしていた。


「していいか?」


 コクンとうなずく女の子。向き合ったまま抱き締めると……


「違います!」


 と、女の子は身をよじった。


『えっ!なんだよ。ここまで来て拒否かよ!!』


 と、思っていると……


「背中から抱き締めて下さい、ご主人様///」


 と、女の子は言って、四つん這いになって、お尻を突き出した。


「ではいきますよ、ご主人様!」


 と、女の子は言うと、いきみ出した。そして……


ポトンッ


 と、卵を出した。


『ああ、忘れてた。こいつはカエルなんだった……』


「さあ、ご主人様!いっぱいかけて下さいね///」




「お前、もういい!やっぱり帰れ!!」


おしまい




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