第15話「うちのトイレがおかしんだが」

 朝、起きてトイレのドアをあけたらば……







チン!ジャラジャラ


 と、キンキンした音が響き渡り、照明がピカピカ光り、便座を照らしていた。そして……


「出ます、出します、出させます!」


 と、どこからともなくアナウンスが流れると、軍艦マーチが鳴り出した。


 僕はあっけにとられて、出るものが引っ込んでしまった。なので、今日は近所の公園で用をたした。


 朝、起きてトイレのドアをあけたらば……







ヒュ~ドロドロ


 人魂が飛び交い、薄く便座を照らしていた。便座の後ろには卒塔婆があり、どこからか線香のにおいがした。


 僕はあっけにとられて、出るものが引っ込んでしまった。なので今日は、近くのコンビニのトイレに行った。


 朝、起きてトイレのドアをあけたらば……







「あら!素敵なお兄さん///」


 素っ裸のボンキュボンのお姉さんがいた!僕の息子を握るから、オシッコどころの騒ぎじゃない。


 僕はあっけにとられて、出るものが引っ込んでしまった。なので今日は、駅のトイレに行った。


 そして今日もまた、トイレのドアをあけたらば……


おしまい


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