第14話「さらば!ご飯戦隊電子ジャー」
「梅干しレッド!青のりブルー!出し巻きイエロー!黒ごまブラック!さーもんピンク!ご飯の未来を守る為、正義の味方、ご飯戦隊デンシジャー参上!」
テレビでは、戦隊物が放映されていた。
「敵が出てきたぞ!ワンワン犬大佐だ。今日こそは、お前をやっつけてやる!!」
「ワンワンワーン!!ご飯戦隊電子ジャー!今日こそは、骨のおかずにしてやるわ!!それいけ、サルミサイル発射!!」
ボンボンボーン!!
「うわ~!!今日の敵は強いぞ。でも、我々は負けはしない!!ご飯の未来を守るんだ。電子兵器、レンジロボ出動!!レンジオープン、マイクロウェーブ照射!!!」
「はははは!!その手が通用すると思ったか!?アルミバリア展開!!ミャウミャウ猫将軍、援護をお願いします」
「最終兵器、犬猫レーザー発射だニャー!!」
ドドドドドドーーーン!!
「うわ~やられた!!もはや正義もここまでか!?」
「そこまでだ!!我々が来たからには、もう大丈夫!!」
「お前らは誰だニャー!?」
「我々は、みんなのお腹を満たす。主食戦隊チョウヒマンだ!」
「誰が来ようが、やっつけてやるワン!」
「主食の強さを見せてやる!!白米ビーム!パスタロケット!ワンタンハリケーン!トーストファイヤー!モチモティロフィナーレ!!」
バババッバーーーン!!
「「うわ~やられた~!!」」
「ありがとう、超肥満!」
「いや、イントネーションが違う。チョウヒ・マンだ!」
「……。改めてありがとう、主食戦隊チョウヒ…マン!」
「来週からは僕らが主役だよ!!では、テレビの前のみんな、宜しくね!!」
僕は黙って、テレビを消した。
おしまい
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