第49話「~みたいに!?」

 とあるヘアサロンがあった。そこの美容師は、ちょっと変わっていた。


「オードリーヘップバーンみたいにカットしてください」


 と、私は美容師に言った。


「わかりました」


 美容師はそう言うと、どこかに行ってしまった。しばらくして帰ってくると、手にはギターを抱えていた。そして、ヘアサロンの窓枠に座りこむと……




「ムーンリバー♪」


 と、歌い出したのだった。


 だから、もう二度とそのヘアサロンには行くことはなかったのだった。


おしまい


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