子どものころ、どれだけ無力であったかを思い出す

 世界は想像もつかないくらい大きいことは知っていた。けれど、家と学校しか世界が無かった。そこでの自分はちっぽけで、取るに足らない存在で、とても、悲しかったことを思い出す。
 読んでいて気づいたら歯を食いしばっていた。
 自分の子ども時代には感じない恐ろしい世界がここにはあった。

 けれど、だいじょうぶ。
 子ども時代は永遠には続かない。
 この物語は完結している。
 だから、安心して読むといい。

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