流麗な文章で奏でられる音楽と恋の旋律

最新第10話まで読んでのレビューです
上流階級音楽一家のヒロインと一般家庭の主人公の恋物語、今は一章が終わったところです。ここまででキャラクターたちの性格、環境などが一通りそろったところでしょうか。
特筆すべきはやはり演奏のシーンでしょう。言葉で音楽を表現するのは難しいと思うのですが、そのあたり華麗な表現と、独特の比喩で巧みに描かれています。曲を知らなくても曲の美しさが漂ってくる、そんな雰囲気なのです。
そしてキャラクターたちもまた個性的で、ヒロインの一家の華やかな感じや、主人公の等身大な感じ、クラスメートたちの日常な感じなど、音楽シーン同様に流れるように描かれています。この物語自体が曲となって展開しているような感じでしょうか。
そして肝心かなめの恋のシーン、今はなんともほほえましいところです。連載を追いかけながら楽しんでみるのがおすすめです。

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