いま、物語が優雅に軽やかに動き出す。

恋もイベントも、軽やかな序章と流麗な中間部を経て、いよいよ豊かな熱量で盛り上がってくる…。
そんなワクワクするタイミングでのレビューになります。

純真で少し奔放なところのある天才ヴァイオリニストの綺音に、ヴァイオリン仲間であり幼馴染みでもある奏は密かに想いを寄せています。
けれども、転校生のピアニスト、晶人を綺音たちの音楽愛好部に引き入れたことをきっかけに、恋を知らなかった綺音の心が恋のメロディを奏で始めます。
無垢な綺音に、想いが届かないまでもどこか安心していた奏でしたが、晶人の出現で穏やかな心にさざ波が立つようになり…。

音楽愛好部は新入生獲得のための若草祭での発表を控え、準備を進めている真っ最中。
恋心に気づいた綺音、もどかしさに駆られる奏、そしてまだ感情を表に出していない晶人の恋の三重奏は、これから第二楽章といったところです。

作者様の流麗な言葉によって紡がれる名曲の数々や、綺音の華麗な家庭の様子も、読み手を優美な世界に連れていってくれます。

ますます厚みをもって盛り上がっていくこのタイミングで、あなたも連載を追いかけてみませんか。

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