概要
いびつな容姿ゆえに人々に忌み嫌われ愛された娘と、夜の盟主の出会いの物語
イーデルト・クローデリア。
それは神子の目を持つ異形の娘に与えられた名前。
神の使い子の特徴と、異界の迷い子の特徴を、一身にあわせ持つイーデルト・クローデリアは、十五になったその年に、自分がどちらであるべきなのか盟主を通して神に伺いをたてるよう両親に言われ屋敷を出た。
朝と昼の盟主に拒絶され、最後に訪れた夜の神殿で、イーデルト・クローデリアは夜の盟主に自分の在り方を尋ねる。
これは、忌み嫌われ愛される娘と、夜の現身の邂逅の一幕。
それは神子の目を持つ異形の娘に与えられた名前。
神の使い子の特徴と、異界の迷い子の特徴を、一身にあわせ持つイーデルト・クローデリアは、十五になったその年に、自分がどちらであるべきなのか盟主を通して神に伺いをたてるよう両親に言われ屋敷を出た。
朝と昼の盟主に拒絶され、最後に訪れた夜の神殿で、イーデルト・クローデリアは夜の盟主に自分の在り方を尋ねる。
これは、忌み嫌われ愛される娘と、夜の現身の邂逅の一幕。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!暗い夜も2人であればあたたかい
自分は一体何者で、何をしたいのか。何をしていいのか。
それを考えずに生きている人も多いでしょう。だからこそ、それを考えなければいけなくなったとき、何を考え、どんな結論にたどり着くのでしょうか。
歪な瞼をもって生まれたイーデルト・クローデリア。そのために祝福される「神の使い子」か、疎まれる「異界の迷い子」か、夜の明主に回答を求めることになります。
私は一体どちらなのか? と問う彼女を明主は「自分で決めろ」と突き放します。
初めて自分で選ぶ権利を与えられた彼女は戸惑い、考えるのです。
私は何物なのか。何者でありたいのか。
不器用で優しい夜の明主。
本の世界しか知らないイーデル…続きを読む - ★★★ Excellent!!!夜を照らす光と、光を包み込む夜。穏やかな二人が紡いだ、綺麗な神話
うつくしい色違いの双眸に、閉じかかった瞼。
少女イーデルト・クローデリアは、自らの行く先に悩み、三大神の神殿を訪ねます。
朝の盟主に『いらぬ』と言われ、昼の盟主に目を伏せられ。次に向かったのは、夜の盟主の元でした――。
タグどおり、「神話風味」「昔話風味」なお話です。
少しずつ互いの距離を縮めていく、イーデルト・クローデリアと夜の盟主。
二人のほのぼのとした交流のなか、やがて訪れる「選択」に、イーデルト・クローデリアはどう動くのか。
ぜひ読んで確かめてみてください。
また、「イーデルト・クローデリアと夜のおはなし」という絵本のようなタイトルが素敵です。
これは広く語り継がれているお話なの…続きを読む