概要
朝、彼女に会うたびに僕は彼女の右手を見つめる。
僕は最近、10分ほど早起きをして地下鉄に乗る。
いつもの通勤ルートより少しだけ遠回りして、彼女が出てくる駅の出口を通るために。
彼女に会えたら、僕は必ず彼女の右手を見る。
彼女の右手の薬指には、今日もシルバーの指輪が光っている。
年上の彼女に恋する”僕”のショートストーリー。
いつもの通勤ルートより少しだけ遠回りして、彼女が出てくる駅の出口を通るために。
彼女に会えたら、僕は必ず彼女の右手を見る。
彼女の右手の薬指には、今日もシルバーの指輪が光っている。
年上の彼女に恋する”僕”のショートストーリー。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!魔法使いのバリケード――。それは固くもあり脆くもある。
主人公の三神は片思い中の女性、小長谷芙海と話をしたいがために、早起きをして彼女との通勤時間を合わせていた。でもその彼女には付き合っている男性がいて……。
結論から言って、最高の恋愛ストーリーです。「切なさはいらない、恋愛物はハッピーエンドで終わってほしい」という私の主観的感想ですが、これは本当に良かった。つまり三神への感情移入度の高さゆえ、そのハッピーエンドにグッとくるのです。
なのでもしかしたら男性読者のほうが楽しめるかもしれません。年上の綺麗な女性とこんな恋愛してーって思うこと必至ですから。
ああ、恋愛っていいな―—。
素敵な恋愛ストーリーを皆さまも是非(⌒∇⌒) - ★★★ Excellent!!!ラストに見えた風景は、とても人間らしいものでした
同じ作者様の作品を読んでみて、
とても興味を惹かれたのでちょこちょこお邪魔していますが、
この作品は色んな意味で秀逸ですね。
まず文字数。
よくもこんな限られた文字数でここまで人間模様を詰め込んだなと。
そして情景。
男性の純粋でもありドス黒くもある心情を見事に表現しておられます。
女性の心情描写も良いですが、男性のそれと比べると見劣りします。
この部分に関しては2回読み返したのですが、
限られた文字数でどちらを優先するか、
となった時により効果的な方を優先された結果だと解り、
うん。さすがだなと思いました。
メインの登場人物はどちらも大人なのですが、どこかまだ未熟で、その行方を応援…続きを読む