主人公愛梨はある日、恋人と友達の浮気現場に遭遇してしまう。その反動か、ショックで海へと転落。
しかし、その後に目を覚ますとまさかの三年半前にタイムリープしていた。
三年半前に戻った時、まだ恋人とは付き合っていない。となれば、何もしがらみも無いなら推しに全力特急で生きれば良いんじゃない!?そんな考えが先ず羨ましい。
戸惑いもあるだろうが、全てを吹っ切ることはなかなかに難しいだろうが、それでも前向きな彼女の姿にこちらまで楽しくなる。そこへ、高校時代の友人・優樹が現れて……
推しへの全力投球と、優樹との再会からの少しづつ育まれる関係。
じれじれの二人にもうちょい、押して!と思わず声が出そうになる。
何故、タイムリープしたのか。何故、三年前だったのか。更には優樹には秘密もあったりと、ストーリーを楽しむ箇所は盛り沢山。
じれっじれの両片思いを是非堪能していただきたい。
オススメです。
主人公の愛梨は、恋人が親友と浮気していると知る。失意の愛梨は推しバンドの楽曲を聞きながら海浜公園をあてどなく歩く。そのとき強い風が襲い、彼女は海へ――そして、三年半前にタイムリープしてしまい……
主人公は人生のどん底を味わいますが、冒頭の第二話まで!その後(タイムリープ後)は不運な未来を回避して新たな恋に邁進!主人公の人生がどんどんと良い方向にむかっていく展開は、とても爽快でした☆
タイムリープ前の嫌な出来事についても、タイムリープ後の世界で伏線回収があり、嫌な感情に決着が着く展開もすごく好ましく思いました。
そして、もちろん一番の見どころは『推しと恋に落ちる』という最高に幸せな恋!!!
主人公が推しに愛される甘い展開を存分に楽しませていただきました♪
冒頭の(タイムリープ前の)主人公って、すっごく大事な恋の展開を逃してたんですね。タイムリープできて、ほんとうに良かった!!!
自分を騙し、捨てた男。
絶望して、身を投げたヒロイン。
気付けば――時間軸は、あの頃に戻っていて。
と、くればですよ。
ザマァ展開を期待するかもしれませんが、それ以上の愛で溢れているのが本作です。
なんていうか。
どう、言葉にしたら良いのかって思うくらい、不器用な恋心と。そこを超越した愛情で溢れているのが、本当に瑞々しいんです。
タイムリープという、非現実的な現象。
これを信じられるか。
それって、実は良く分かっていない、一人と一人の恋心にも言えるんじゃないでしょうか。
みんな、仮面を被っていて。実は、本音なんて、そんな簡単に漏らすことができない。
その仮面を脱ぐ有意を振り絞ったら
意外に簡単に、この気持ちは届く。
そんな、背中を押してくれるようなラブソングが、この物語では溢れています。
何より、推しと思っていた人が……そして、実は……そして、そして!
あぁ、この先を言いたいのですが、これに触れることは、ネタバレ設定をしても、許されないので、このへんで。
個人的には、流石、作者様はバンド経験者。
そんな文(フミ)で感じる旋律にも酔いしれてください。
すでに決まったシナリオよりも、今、目の前にいる人達とセッションすることに全力な、今世紀最大のラブソング。
――仮面舞踏会(マスカレード)へようこそ。
矢口愛留先生の筆致が光る作品です!🌟
特に、主人公である愛梨の感情の描写がリアルで共感を呼びます。
タイムリープというSF要素と恋愛ドラマが絶妙に組み合わさっていて、次の展開が気になって仕方ありません!
物語は主人公の松原愛梨が、推しバンドのライブビューイングに向かう途中でタイムリープを経験する場面から始まります。
3年前の高校時代に戻った主人公。
彼女は疎遠になっていた幼馴染と再会します。
また、自分を裏切っていた友人も登場し――
そんな人間関係に揺れる心情がリアルに描かれています。
読者は愛梨の感じた痛みや喜びを共有することができるでしょう。
ぜひ、多くの人に読んでいただきたい作品です!📚✨
結婚前提に付き合っていた恋人を親友に奪われた愛梨は失意の中、好きなバンドの曲を聴いていたところ、過去にタイムリープしてしまう。
まだ恋人に出会う前、さらに推しのバンドもメジャーデビュー前という時間軸にやってきた愛梨は、新しい人生を生き直そうと決意する。
そんな彼女のもとを訪れたのは、昔仲の良かった男友達。
おそらく読者の多くが、『推しと恋をする世界線』というタイトルから、「もしや!?」と思うはず。
ちなみにポイントとなるのは、愛梨が推しているバンドが全員顔を隠していること。
愛梨は推しの素顔を知らないのだ。
一体いつ、愛梨は気が付くのか、彼は愛梨をどう思っているのか?
そして愛梨を騙した元恋人と元親友は物語に関わっていくのか?
気になる伏線がたくさん張られているラブストーリー、ぜひ読んでみてください!
皆さん、推しメンはいますか?
推し活したこと、ありますか?
好き過ぎて、とにかく応援したい、人に薦めたい。そんな対象。本来なら遠い存在。
しかし、この物語では、そんな推しと恋愛出来ちゃいます。そう、遠くで応援しているだけの存在ではないのです。
そんな素敵なシチュエーション。
推しがいる人なら誰もが妄想したことがあるんじゃないでしょうか? この物語では、そんなシチュエーションを疑似体験出来ちゃいます!!
自分にとっての特別な存在である推し。
その推しにとって、自分が特別な存在になれるなら、それはどこまでも甘く、幸せな体験かもしれませんね。
ぜひ、そんな甘い体験を楽しんでみてください。
※甘々展開以外にも、事件があったり、泣けるシーンがあったりと、いろいろと楽しめます。