第一章 バンパイアとの出会い

第1話 それぞれの朝


【視点:リン】




 朝の爽快でひんやりとした心地よい風が火照ったわたしの頬を掠めていく。

 木々の枝葉の合間から差し込む柔らかな陽光を頼りに、わたしは軽やかな足取りで鬱蒼と木々の生い茂る薄暗い森の中を駆け抜けていった。


 わたしの名前はリン・ダン(仮)。

 なぜ(仮)がついてるかって?

 そりゃ何か知らんけどわたしがダン家の養子だからさ。

 このリンって名前もおばさんが考えたやつ。本名じゃない。


 まっ、名前だの養子だの云々はわたしにとってはどうでもいいことだからその辺にほっぽりだすとして、そうこうしている内にわたしはようやく森を抜けてすぐの所にある家についた。

 自分の身長ほどもある高い柵をまるで地球から重量がなくなってしまったかのように軽々と飛び越え、寝静まった家の中庭に忍び込むと、わたしは慣れた動きでそこら辺に転がっている木箱や外からキッチンが覗ける窓の縁などを使って屋根へとよじ登り、自室の窓から部屋の中へと滑り込んだ。


 おばさんたちが来た気配なし、と。よし、大丈夫。今日も抜けだしたこと、バレてないな。


 部屋の中を見回してそのことを確認し、一安心すると、汗ばんだ薄汚れたTシャツをその場に脱ぎ捨てて、箪笥の中から適当に選んで引っ張り出してきた青と白のボーダー柄の襟首付きのTシャツに着替えたわたしは、短パンのポケットの中から今日の収穫物を取り出した。

 机の上に置かれたそれは、それぞれ青、赤、黄緑と言った様々な異色な色彩を放っていることを除けば何の変哲もないただの灰色の小さな小石だった。だが、これこそがわざわざ早朝からわたしが家をこっそりと抜け出して、いつもいつも大人たちから「一人で入ってはいけない」と口を酸っぱくして注意されている森の中を一人で駆け回っている理由だと言っても過言じゃない。

 わたしは今日の獲物小石を一つ手に取ると、目の前に翳して満足げに口元を微かに綻ばせてそれを眺めた。


 確かに「朝早くから」というのは眠いし季節によっては森の中は真っ暗で薄気味悪いし、といった問題点が多々あるが、そんなことが全く気にならなくなるくらい森の中は面白いものでいっぱいに溢れている。見たことも無い植物や木の上によじ登って、上から動物たちがあれやこれをしているのを見て回ったり、自分が行きたいと思った所にも行けたりするという自由がそこにある。

 わたしの行動をいちいち口煩く咎めたり大人たちに告げ口したりするやつらがいないから、そこら辺に自生している果物や木の実を取って綺麗な小川の水で洗って食べたり、動物たちにちょっとしたいたずらを仕掛けたりなどなどなど、やりたい放題だ。で、そのついでに光る小石を見つけたら拾って帰る。


 それにしても、一つ不思議なことがある。

 それはこの小石の光がわたしの目にしか映らないということだ。

 わたしが小石を拾って持ち帰っているのは、単に「珍しいから」というだけで別にこれと言った特別な理由はないのだが、この小石の神秘的なオーラを目視することが出来ない他の人間にはわたしの行動は理解し難いものらしく、わたしの獲物たち小石たちを目にする度に、おばさんたちは決まって奇妙かつ迷惑そうに眉を顰めるのだ。


 暫くの間、わたしが小石たちをまるで流行りのカードゲームのレアカードのコレクションを眺める子供のような貪欲な目つきで嘗め回していると、部屋の扉の前をドスドスと不機嫌そうな足音が横切って行った。

 おじさんことダン家の当主、メトリオ・ダンのお目覚めだ。

 今日はまた随分とご機嫌斜めだな。確か昨日も帰ってくるのが遅かった。どうせまた仕事仲間たちと大酒を飲みながら上司か自分の嫁さんの愚痴でもぼやいてたんだろう。んで、昨日の酒がまだ残ってて機嫌が悪いと。そんなとこだろう。

 わたしは実はカバが家をうろついているんじゃないかと心配になってきそうなほど重々しい足音を聞き流しつつ小石たちにもう一度意識を戻すと、今度はフワリと下の階から漂ってくる焼けたベーコンの香ばしい匂いが鼻をくすぐった。その途端、腹の中にいる虫たちが一斉にグギュルルルと大合唱をし始める。

 どうやらおばさんも既に起きてたみたいだ。

 耐え難い空腹にわたしは早々に観念し、急いで机の引き出しの中でひしめき合いながら、窓から差し込む初夏の日差しにも負けないくらい美しく光り輝いている小石たちの中に新たなお仲間たち小石たちを落とすと、机の隣に置いてあったライトブルーのランドセルを素早く手に取って自室を出た。


 トトトトトッとおじさんとは正反対に、屋根伝いに駆け回っている野良猫のような軽やかさと俊敏さで一気に一階へと駆け下りたわたしの耳に、ジュゥゥゥゥゥッと熱された肉の油が元気よくフライパンの上で飛び跳ねる音と、ザクッ、ザクッとキャベツが包丁で千切りにされていく音が同時に耳に飛び込んでくる。


「おはよう、ローズは?」


 目線を手元のキャベツに向けたまま、おばさんことタニーナ・ダンが端的に素っ気無く尋ねてくる。

わたしはリビングの方をチラリと見て、ローズの姿が見えないのを確認すると、


「まだ寝てる」


とタニーナと同じように無愛想に返してやった。


「じゃあ、起こしてやりな。朝食はそれからだ」

「……チッ」


 めんどくせぇ。


「今、舌打ちしたかい?」

「気のせいだろ」


 思わず口の端から漏れ出た舌の鳴る音に耳聡く反応し、元々細い目を更に細めてジロリとわたしを睨みつけてきたタニーナを適当にあしらいつつ、わたしはこれ以上面倒臭いことになる前にランドセルをその場に置いて、仕方なくローズを起こしに行くことにした。


 小学校に進学してからというものの、早朝の散歩に備え、早めに寝るのが習慣のわたしに比べ、ダン家の中で唯一自分に厳しいタニーナの仕事帰りが遅いのを良いことに、自分には甘いメトリオと一緒に毎晩毎晩夜遅くまでお菓子をつまみながらテレビを見ているローズは朝にとことん弱い。と言うか、いつも寝不足気味だ。

 おかげであいつローズの目はタニーナ似のきつい印象を与える細い目に加えてその周囲が寝不足によって膨らみ、さらに細まっている。故に彼女は眠いのか睨み付けているのかどっちか分からない状態が常であり、わたしはいつも「それでよく物とか壁にぶつからずに済むよな」などと変な方向に感心している。

 不服そうに口をへの字に曲げているわたしは、先程の足軽さとは打って変わって、ダラダラと足に重しでもついたみたいに鈍い足取りで階段を昇って行った。


 わたしの部屋の向かい側にあるローズの自室のドアをノックしてみるが、返答はなかった。まっ、これもいつものことだけどな。


「ローズ、起きろ。また遅刻するぞ」


 これも返事なし。ただ、ベッドが軋む音と不満げに呻く声が聞こえて来たから、起きてるか、少なくとも寝ぼけている段階にまでは来ているのだろう。

 だがこのままこの場に突っ立っていても拉致が飽かない。

 わたしは「入るぞ」と一言声をかけてからドアノブを回して押し、部屋の中へズカズカと入って行った。

 ローズは部屋の奥の壁際に置かれている簡素ながらもピンクの色彩や床と同じように無造作に散乱したまま置かれているぬいぐるみで女の子らしさを猛烈にアピールしてきているベッドの上で、掛け布団をしっかりと顎まで引き上げて丸くなっていた。


「おい、起きろ」

「…………」

「いい加減にしろ。また叔母さんに叱られるぞ」

「……うるさい」


 流石にタニーナに叱られるのだけはごめんなのか、ローズはうまく舌が回っていない寝起き口調でわたしに背中を向けたまま、そう一言だけ言い返した。が、未だに彼女の中では母親タニーナに叱られる恐怖よりも眠りの精の包容力の方が強いらしく、起き上ろうとする気配を見せない。

 チラリと目線の先をローズから反らして右手の壁際のある掛け時計にやると、それはもうすぐで七時半になろうとしている所だった。

 とその時、わたしの胃袋がまたもや空腹に音を上げた。ローズはまだ起きようとはせず、惰眠を貪っている。

 腹減った。よし、こうなった実力行使だ。

 わたしは散らかり放題の教科書や人形の類を器用によけながらベッドに近付くと、ベッドからはみ出ている掛布団の端を持ち上げ、一気に自分の方へと引っ張った。


「うわっ!?」


 どうやら布団をわたしに奪われまいとローズの方でもそこそこ強い力で布団を握り込んでいたらしい。そのせいでローズの体はそれ以上に強い力で掛け布団を引っ張られ、その反動でベッドの上で一回転し、危うくベッドから落ちそうになる。

 ふん、力でわたしに勝とうなんざ百年早ぇよ。


「起きろ。今日はおじさん、機嫌悪いから送ってもらえないかもしれないぞ」

「……分かったわよ」


 漸く上半身だけを起こし、八つ当たり気味にキッとわたしを睨み上げた後、視界にも入れたくないとでも言いたげにプイとローズはそっぽ向き、亀みたいにノロノロとした緩慢な動きでようやくベッドから這い出る。

 箪笥の中をガサゴソと掻き回しているローズの背中を尻目に、役目を終えたわたしは念願の朝食にありつくため、再度一階へと降りて行った。


 キッチンの隣にあるリビングの中央に居座っている机の席に着くと、わたしは既に並べられていた朝食のベーコンエッグ付きの食パンを手に取り、大口を開けてかぶりついた。

 程よくこんがりと焼けたパンの香ばしさともっちりとした食感、そして半熟でトロトロの卵黄の濃厚な味わい。それらが全て複雑に絡み合い、絶妙なハーモニーを生み出している。いつものことながら、何か、ムカつくくらいにうまい。

 次いでパンを片手に新鮮な野菜をふんだんに使ったサラダにフォークを突き立て、口の中でシャリシャリといわせながらよく噛んで味わう。これも酸味のある手作りのドレッシングが効いていて普通に美味うまかった。

 そんなこんなでわたしが黙々と食事を続けていると、ドドドドドッと何かが転げ落ちて来たのかとヒヤヒヤさせられる勢いで階段を駆け下りて来たローズがキッチンに飛び込んで来た。まだ茶色のくるくるとした巻き毛も括れてないし、靴下も履けていない。顔は洗顔を済ませていないせいか、「寝起きです」ってのがありありと伝わってくる。

 チラリと壁にかけられている時計に目をやると、短針は七と八の間くらいを、長針は七をちょっと過ぎた位を指していた。

 ほら、言わんこっちゃない。もうそろそろ出ないとやばいぞ?

 かくいうわたしもこのまま悠長に朝食を味わっていたら遅刻してしまうので、手早く残りを口の中に押し込んだ。


「行ってきます」


 ランドセルを背負い、玄関のドアを開けながらぼそりと小さく独り言のように挨拶する。すると、


「いってらっしゃい」


 と相変わらずつっけどんで事務的な口調ながらもきちんと挨拶が返ってくる。

 そうしてわたしは、わたしと同様に朝食を取りながら新聞を読んでいたメトリオになんとか送ってもらえないかと頼み込み、結果として予想通り、断られているローズの悲痛な声を背中で聞きながら家を出て行った。




* * * * * *




【視点:カリナ】




 閉じられたカーテンの隙間から目映い朝日がカリナの顔を照らし出す。それが鬱陶しくて呻き声を上げながら逃れるように寝返りを打つ。その刹那、さらに追い打ちをかけるようにしてカリナを呼ぶママの声が耳に飛び込んで来た。


「こら―、カリナ!起きなさい!初日から遅刻するつもり?」


 あ、それはごめんだ。


「ふぁ~い!」


 漸く安眠出来たところを妨げられ、やり場のない怒りに半ば逆切れしかけながらも大声で返事を返すと、カリナはナマケモノ並みにゆっくりとした動きで何とか起き上った。その途端、朝の冷気がぬくぬくと温かいベットから出たばかりの生暖かい体を襲う。

 寒っ‼まぁ、おかげで目は覚めたけどね!


「ぬぅ~~~~~」


 万歳の形を取って思いっきり伸びをして、昼寝から目を覚ましたばかりの猫のように口を大きく開けて欠伸をし、優しくカリナを静かで心地良い安寧の地へと運んでくれていた柔らかで温かい布団を名残惜しみつつベッドとさよならをすると、覚束ない足取りで部屋を出た。

 眠い目を擦りつつ一階へ降りて行けば、カリナとは正反対にスリッパをパタパタと忙しなく鳴らしながらママがキッチンを小鳥のように忙しなくあちこち動き回っていた。


「おはよ~……」

「おはよう。早く着替えなさい」

「うん……」


 ママに急かされるがまま、昨日のうちに悩みに悩んで決めたお気に入りの長袖の猫柄のTシャツと膝下まである赤いスカートに着替えたカリナは、シャカシャカと歯磨きをしながら寝ぼけ眼で洗面所にある鏡に映っている自分をポケーッと他人の顔を見てるみたいに眺めていた。すると、すぐ近くからソーセージの香ばしい匂いと一緒に「うっわ、やっちゃったー!」と言うママの焦った声が聞こえて来た。

 今度は何やらかしたんだろう?

 両手に掬った冷たい水を勢いよく顔に浴びせ、洗顔を済ませてから再びキッチンに舞い戻ると、食パンの黒い焦げを慌てて取っているママの姿が目についた。

 ……まさか、それカリナが食べるの?

 一瞬そんな不安が頭の中を過り、ヒヤッとさせられたけど、目の前のテーブルに既に一人分の朝食(こっちは大丈夫だった)が用意されていたから一安心した。

 だがそれとは別に、また新たな災難がカリナを待ち受けていた。

 普段は美味しそうに見えるはずの朝食が、今日に限って不味そうに見える。原因は明白だけど。


「どうしたの、カリナ?顔色悪いわよ?」


 牛乳でいっぱいに満たされたコップを朝食の端に置きながら、心配そうにママが尋ねてきた。


「別に……緊張してるだけ」


 寝不足な上にここのところ、ストレスが溜まっているせいかイライラする。そのため、愛想よく振る舞う気になれず、無愛想にそれだけ返して、食パンにかぶりつく。

 うぅ、やっぱ無理。段ボール食べてる気分。

 口の中にあるものをほとんど咀嚼もせずに牛乳で無理矢理流し込むと、もう一度同じことを繰り返し、後は「もう限界」とばかりに皿の上に戻す。


「ごちそうさま」

「ほとんど食べてないじゃない。今日が初登校日なんだからちゃんと食べなさい。自己紹介の途中でお腹鳴ったりしたら大変でしょー?」

「だってぇ~」


 きっとこの能天気な母親はカリナがどれだけ緊張し、不安に押し潰されそうになっているのか想像もつかないのだろう。

 目の下の隈、食欲の無さの辺りで察して欲しいところだけど、昔っからそうだからもう諦めるしかない。

カリナは恨みがましげにママを睨み付けると、唇を尖らせた。


「自信無いんだもん……」


 いじめられたりはしないか、ちゃんと友達が出来るのか。カリナはそれが心配だった。

 目の前で楽しげにおしゃべりをしている相手が今何を考えているのかと思うと、不安になったり怖くなったりするから、本当は人と話すことは苦手だ。だけどそれ以上に一人は嫌だった。全く、困った性格してるよ、ほんと。


「だーいじょーぶよー!あんたがちゃんと笑ってたら勝手に寄ってくるわよ、きっと。特に男の子が」


 いや、少なくとも最後のワードはご遠慮願いたい。

 相変わらず内心では憂鬱な雨がザーザーと降りしきっているカリナとは対照的に、フフフとエプロンを外しながらママは少女のような眩しいくらいに明るくて人懐っこい笑みをカリナに向けた。何で親子なのにこんなに違うんだろう?

 愛想が良くて誰に対しても明るく振る舞うママは、引っ越してきたその日のうちにまるで昔から住んでいたかのように日本という土地柄に馴染み、ご近所さんたちとも簡単に仲良くなった。対してカリナは未だに生来の人見知りが足を引っ張り、道で出会った人の良さそうなおばさんたちが声をかけてきても、慌ててママの背中に隠れてしまう始末で、全く馴染めずにいた。引っ越してきてもうしばらく経つけど、時々アメリカの空気が恋しくなることもあるくらいだ。

 それに、これはカリナの自業自得と言うものなのだけれど、外に出ることが怖かったカリナは半引きこもりの状態だったから土地勘と言うものが全くない。

今日の行きはママが付き添ってくれるから安心だけど、下校時間はちょうど仕事と重なって迎えに来れない。

 おかげで初日から迷子になってしまいそうで、それも懸念の一つとなっている。

 カリナは諦めたように小さく溜め息を吐くと、スクランブルエッグを一口だけ味わってから席を立った。


「こら、カリナ」


 仁王立ちしたママが怒ったように声を上げるけど、もう本当に無理だった。このままトイレに籠りたいくらいの気分だ。


「ごめん、ほんとにもう無理。ランドセル、取ってくるね」


 そう一言だけ告げると、カリナはノロノロとした足取りで自室へと階段を昇って行った。

 新しく用意された自分の部屋にだけはどうにか慣れて来たので、ドアノブを回して部屋に入ると、ほんの少しだけホッとする。それから入ってすぐの所に用意していた真新しい爽やかなライトブルーのランドセルを背負うと、出かける時にいつでも挨拶出来るようにと、ドアのすぐ隣に設置した衣装ダンスの上に置いてある写真立てを手に取った。

 中にはママとカリナ、そしてパパの三人が写っている。

 今よりもカリナがほんの少し小さくて、まだ何も知らなかった頃に撮ったものだ。


「行ってくるね、パパ」


 引き攣った笑みで写真の中のパパに笑いかけながらそう告げると、カリナは後ろ髪を引かれる思いで部屋を出て行った。


 ほんのちょっとでいいから、私にパパの勇気をください。

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