概要
ROCKに染まり染まった探偵が紡ぐハードボイルドSF。
そう遠くはない未来、マザーコンピューターが都市の一切の行政を司るようになって完全管理社会が成立しようとしていた。コンピューターに提示された適性に従って仕事に就き、与えられた召命を果たす。誰もがそれに疑う事をやめつつあった。
ミッシェルもまた、そんな男の一人だった。公安警察として長い間、コンピューターの管理を外れて生きる底辺の人間に唾棄しながら生きていた。
だが、そんな彼は変わってしまった。ロックを聴いてから、変わってしまった。
ミッシェルもまた、そんな男の一人だった。公安警察として長い間、コンピューターの管理を外れて生きる底辺の人間に唾棄しながら生きていた。
だが、そんな彼は変わってしまった。ロックを聴いてから、変わってしまった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!タフでクールな探偵はどこか優しい
近未来を舞台にした探偵もの。
煙草、銃、テロリスト、爆弾……といった
コトバが飛び交う物語。
主人公の凄腕探偵ミッシェルに、とある依頼が
舞い込むところから始まり――と
この手の小説の
ステレオタイプといってもいいような滑り出し。
作者は、無駄を削ぎ落としたクールな文体で
そういった世界観を見事に織り上げる。
この文体が、見事に決まっています。カッコいい。
でも、クールななかに「優しさ」を感じるのは
たぶん作者自身の個性なのでしょうね。
そこが、またいい。
約2万7000字。
漫画原作コンテストに合わせたのでしょうが、
もっと書き込んだ続編も読みたくなります。