流した涙はあの青い空の彼方に

前半のノンフィクション部分に号泣させられました。
この気持ちは人の子の親になればわかると思います。

頑張ってる子たちは見守るしか出来ないですし、
彼ら彼女らの精一杯を込めてやり切ったのなら、

例え勝者になれなくても、
主役になれなかったとしても、
悔いがあったとしても、

全ては燃え尽きた青春のとある日に、
涙という形となって、その先の人生を歩んでゆける糧となる事でしょう。

それは涙という形ではあるものの、
貴方達が悩んでもがいて走り抜いた、紛れもなく青春を謳歌した証なのだから。

そんな我が子以外にも送ってあげたくなる、溢れ出る温かいメッセージに胸が打たれます。



また、後半は若者の読者向けに書かれたエッセイのようですが、
前半の体験を汲んで問いかけるように語りかけます。

息子、もしくは娘に読ませたいなぁなんて思ってしまう、青春の指南書とでも言いましょうか。

語彙力がない私では、適切な表現が難しいですが、

全ての迷いを包み込むような
どこまでも続く澄んだ青空にも似た優しい母性によって綴られた
たくさんの子どもたちの幸せを願う気持ちが、出来るだけ多くの方に届きますよう。



そんな祈りを込めつつ、
素敵な作品を描いてくださった事への感謝も込めて、レビューと代えさせて頂きたいと思います。

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