前のエピソード――第16話【４】交際経験が無い・少ない場合

第三章　お見合いから「恋愛」をする方法

【５】プロフィールのご相談

　結婚相談所で活動を開始する時には、まずはご自身のプロフィールを作成します。

　そしてお相手のプロフィールを見てお見合いを申し込んだり、逆にそのプロフィールをお相手が見てくれてお見合いのお申し込みが来たり、結婚相談所を通じた婚活では必須のものと言えるでしょう。

　プロフィールを公開する連盟、団体などでフォーマットは違いますが、平均的に下記のような項目です。

【基本情報】

・お写真（非公開可）

・生年月（日付は非公開）・年齢

・身長・体重（任意）

・血液型

・お住まいの地域（都道府県と、たとえば23区など）

・出身地（都道府県、国籍）

・学歴（学校名は非公開可）

・年収（男性は必須、女性は任意）

・資産（任意）

・職業（会社員、公務員、自営業など　職種などの詳細は任意）

・勤務地（任意）

・婚歴（初婚、再婚、子供の有無）

【お相手への希望】

・お相手への希望（明るい方、誠実な方　など）

・希望条件（希望年齢、希望地域、子供の希望、婿養子など　任意）

・同居に関して、婿養子の希望有無、婚歴の希望　など

【趣味・嗜好】

・趣味

・資格

・特技

・お酒（飲む、付き合い程度、飲まない）

・タバコ（吸う、吸わない）

・宗教（任意）

【家族構成】

・続柄　生年　居住地域　職業　学歴　など（任意）

【自己ＰＲ・相談所からのＰＲ】

・文章でご性格や休みの日の過ごし方、お相手の希望など、ご一緒に考えて作成します。

※連盟によって内容に少しずつ差があります。

※居住地、年齢、男性の年収などは、証明書類が必要です（次の章に記載）

このプロフィールは、自分自身を表現するものですので、とても大事です。いくつかポイントをあげてみましょう。

　例えば、早稲田大学を卒業した女性会員様がいるとします。

　この場合、大学名を公開するか、しないか、どちらが良いでしょうか。

・たくさんの方と幅広く会ってみたい、と思うならば、大学名を非公開で。

・大学名を見て、良いと思ってくれる方とお見合いをしたいと思ったら、大学名を公開で。

　どういった異性に、どのように自分をアピールしたいのか、によって変わってきますね。

　このあたりは、就活のエントリーシートや履歴書に共通するところがあると思います。

　自分を美化したりごまかしたりするのでもなく等身大の自分でありながら、自分が会いたいと思っているお相手が、自分のプロフィールを見た時に、この人に会ってみたいなあ、と思ってくれるような内容にする！

　そのあたりのさじ加減が重要です。まずはありのままに書き出してみて、何をどのように表現して、どこを伏せて、ということをご相談しながら決めていく、という作業はとても大事です。

そして何度かお見合いなどをしてみて、齟齬がある部分などが出てきたら、例えば違う方向の方からばかりお申し込みが来る、お見合いの時に自分が思っているのと違う食いつき方をされてしまうなど、そういった時は、写真を撮り直す、プロフィールを修正する、という作業も重要になってきます。

　お相手の希望に、穏やか人、と書いたら、インドア系の方とお見合いになることが多いので、もう少し活発な方のほうが自分には合うと思うので、お相手の希望欄を、活動的な方、明るい方、などに変えてみたり、ペースが合う方（希望をぼかした感じ）価値観が合う方（これもかなりぼかした感じ）希望をぼかすと幅が広めで、希望をはっきりと書けば書くほど幅が狭まっていきます。

　うーん、こうやって見てくると分かりますが、プロフィールは本当に難しいですね。自分をありのままに表現するのか、何をどう表現したら、自分にぴったりの人とお見合いできて、素敵な結婚生活が送れるのか。これはすべて、プロフィールの内容と写真で、決まります。

お相手はあなたのプロフィールを見たときに、勝手に【あなたはこんな人】とイメージしてきます。そのとき、お相手が勝手にイメージしたあなたと、実際のあなたが、近ければ近いほど、ぴったりした人と出会うことができるのです。