第5話 グリーンスター紀行 1日目 五つ星
グリーンスターへの旅、その出発の日がやってきました。
その日は夏期休暇の朝でもあり、オフィスに人影はなく、集合した私たち、そうミッキッコに佳那瑠、そして悠太と私の4人だけでした。他には誰もいません。閑散としてました。
そして
そのためにまずはカプセル駅へと行かなければなりません。
そこへの扉は佳那瑠が知ってるはず。しかし、もし知らなかった場合でも、佳那瑠がすぐに探し出して貼り付けてくれると。
事実、佳那瑠はその扉がどこにあるかは知りませんでした。だが、先日の四神倶楽部の臨時総会の後、魔鈴が消えて行ったロビー内をいろいろと調べてくれて、奥にある階段の下にその扉を見付けてくれていました。
まず最初に、佳那瑠はその扉があるという所へと私たちを案内してくれました。扉は普通の状態では壁に同化し、まったく見えません。
しかし、佳那瑠はその辺りをじっと見つめ、目の前で右手と左手を10回交叉させました。するとどうでしょうか、そこにその扉が浮き上がってきたのですよ。
それはいつぞやの禁断の扉、その古代蝶鳥の模様ではなく、大空を舞う不死鳥の文様が彫られてありました。厚みがありそうな立派な扉で、私たち4人は早速その前で円陣を組みました。
「さあ、出発だ。グリーンスターがどんな所なのか知らないが、この旅を思い切り楽しもう!」
私が声を上げますと、それを受けてか佳那瑠からの元気ある呼び掛けが。
「私たちの旅がここから始まるのよ。さあこの不死鳥の扉の向こうへと、みんなで出掛けましょう」
それからです、佳那瑠はその扉をギギギーと押し込みました。私たちはこの扉の向こうに一体何があるのだろうかと胸ドキドキです。
リーダーである私、こと高瀬川龍斗は威勢よく「さっ、出発だ!」と声を張り上げました。そしてその入口となる扉を大きく開け、オフィスの向こう側へと一歩を踏み入れました。
その後からです、風早美月子と貴咲佳那瑠、そしてしんがりを守るように北森悠太が入ってきました。
さてさて、このようにして四神倶楽部4人の旅が始まったわけですが、一体どういう旅になるのでしょうか?
私たちはもう後戻りできないことを覚悟し、ギギギーと扉を閉じました。
まずそこにある空間で感じたことは、薄暗くってヒンヤリとした風が吹いていることでした。それから2、30歩ほど歩んだでしょうか、私たちはなんとなく不安になってきました。
不死鳥の扉からたった10メートルほどのことですよ、弱虫ですよね。
そんな気弱な気配を感じ取ったのでしょうか、いつも強気な佳那瑠がやっぱり力強く声を掛けてくれました。
「きっとこの先に、私たちの未来が変わる何かがあるのよ。今は足を止めずに前へと進むしかないわ」
さっすがー、魔界の女です。肝が据わってます。
それで私たちは吹っ切れました。そして私はそれに応えて、みんなに檄を飛ばしたわけです。
「ヨッシャー、向こうの方が少し明るいぞ。さっ、気を奮い立たせて、前進!」
私は正直恐かったですが、先頭に立ち、べんがらの壁に沿ってゆるやかな坂道を下りて行きました。
それから100メートルほど進んだでしょうか、5メートル四方のホールに着きました。
――宇宙貫通カプセル旅行に、ようこそ――
そこには色が褪せ、随分と古びたポスターが貼ってありました。そしてその同じ壁にエレベーターの扉があり、すぐにミッキッコが「きっとここから乗って行くんだよ」とさっさと下降矢印ボタンを押し込みました。
ミッキッコもまあ度胸があるものだ、と私は感じ入りました。男の悠太と私はずっとビクビクしていて、戸惑いもなくそんな操作はできません。
そこへガチャンガチャンと音が聞こえました。エレベーターが到着したのでしょう、ドアーがギーギーと音を鳴らしながら開きました。
私たちはもう観念しましたよ。仕方なくキャリーバッグを引っ張って乗り込みました。そしてそこにあったたった一つのボタン、それは「ホーム」と表示されてたのですが、ミッキッコがまたなんの戸惑いもなく押し込みました。するとギシギシと
それから、そうですね、地下5階分はエレベーターで下ったでしょうか、ガチャンガチャンと二回の振動があり停止したわけです。ドアーはゆっくりと開き、私たち4人は用心深くエレベーターから降りました。
出た所はまったくの驚き!
そこはまさに普通のプラットホームじゃありませんか。
「えっ、ここって……、地下鉄? こんな所に、なんで駅が? 東京メトロでもないし、これって、何なんだよ!」
悠太が目を丸くしています。
確かにその通りで、どう考えても、この場所に地下鉄が走ってることが信じられません。その疑問を解くように、佳那瑠が「地球・東京駅となってるよ」と古い看板にある駅表示を指差しました。
この地球・東京駅に、はなはだ変てこりんな感じを覚えながら、私たち4人はとにかく人っ子一人いないプラットホームに並ぶしかなかったです。きっとみんなとんまな顔をしていたことでしょうね、すなわちポカンと口を開けたまま電車を待ったいうことですが。
そして10分ほど経過したでしょうか、地下トンネルの暗闇の奥の方から……、カタンコトン、カタンコトンと微かな音が聞こえてきました。さらに車両のヘッドライトがゆらゆらと揺れて来るのが見えました。
それから間もなくして、
それは目の前をガタンゴトンと通り過ぎ、ゴゴゴンと大きな音を発し停車しました。
「龍斗、これに乗ったらいいんだよね。だけど、だけど、ドアーが開かないわ、どうしよう」
ミッキッコが大騒ぎです。私はこういう電車に田舎で何度も乗ったことがありましたからわかってました。
「ミッキッコ、これは手動だよ。ここんとこを引けば良いんだよ」
そう言いながら、ドアーを引き戸のように、ミッキッコの目の前で開いてやりました。
「スッゴーイ!」
ミッキッコがあまりにもすっとんきょうな声を上げるものですから、こいつバッカじゃないか、と私は思いましたが、それでもミッキッコはずっと目を丸くしてました。しかし、そんなことにかまってられません。
「さあ、乗るぞ」
私はみんなを車内へと誘導しました。しかし、私たち以外に誰も乗っていないじゃないですか。
その上にです、よく見れば、運転手も車掌もいません。それでもどこからともなくビーと笛が鳴り、ガタンゴトンと大きな動力音を発し、二回ほど車両を大きく前後にしゃくり、走り出しました。
「発車したわよ。これって、どこへ行くのかしら?」
あの強気な佳那瑠までもが少し
それでも1両だけのクラシックな電車は私たち4人を乗せ、速度40キロくらいでしょうか、真っ暗な地下トンネルの中をカタンコトンと震動音を響かせゆっくりと走って行きます。
そして20分ほど揺られたでしょうか、小さな駅に着きました。
窓からプラットホームの様子を
「さあさあ、孫たち」
お婆さんがこう声を掛けてきました。
「俺たちが……、孫たち? なんで?」
私は
「早う降りんしゃい」
お婆さんが
この瞬間のことです、4人ともが異次元的な不思議な思いを抱いたのです。というのも、そこがどこかで見たような風景だったのです。
キャリーバックを横に置き、4人が奇異な感情に包まれてボーとしていると、お婆さんが確認してきました。
「あんたが龍斗だね。それと、このボンが悠太かえ。それにこのお嬢ちゃんが美月子で、このお転婆さんが佳那瑠だね。大きくなったもんだ」
私たちはこの老婆の話しに耳を疑いました。
「お婆さん、私たちのこと、なんで知ってるの?」
佳那瑠が辛抱しきれなかったのでしょうね、すぐに寄り添って行き、少ししゃがみ込み視線を合わせます。
「あっらー嫌だんべ、この孫たち、忘れちまったんケ。ちっちゃい頃にのぉ、何回もここを通ってはるんえ。ほんでもさぁ、あの
私たちはお婆さんの……、もう滅茶苦茶、そう、こんな地方方言ごちゃまぜの語りにビックリポンでした。
だけどですよ、幼い頃にここを通って旅をしたって?
4人は老婆のこのとんでもない回想に圧倒され、うまく反応できません。ただ、うんうんと頷くだけでした。
そして白髪のお婆さんは、こんな私たちに気遣うこともなく、歩みは遅かったですが、先頭に立ってヨロヨロと歩き出しました。私たちはゴロゴロとキャリーバックを引っ張り、とにかくうしろから付いて行くしかありませんでした。
それからしばらく歩き進んだでしょうかね、私はお婆さんの横へとすり寄り、「ここにどれくらい住んでおられるのですか?」と、どうしても不思議で訊いてみました。
「孫たちは知らないんかね、早いもんでのお、もう1千年になるっちゃ。このカプセル駅を任されるようになり申して、随分といろいろな人たちの往来を見てきたんだぞえ」
お婆さんがそんな話しをするものだから、興味が湧き、私は「どんな人たちが行き来していったの?」ともう一つ尋ねてみました。
するとお婆さんは曲がった腰をよっこらせと伸ばし、私たちに向き直って、ちょっと眼光鋭い顔付きをされたのです。
「そうだべなあ、お前たちもよく知ってるじゃろが、義経と静御前。あの悲劇のカップルは、ここから白鳥座へと旅立たはったんえ」
「へえ、そうなんだ」
私たちはただただおったまげるしかなかったです。そしてまた沈黙し、4人は5分ほどぞろぞろとお婆さんに付いて行きました。それから
そしてやっと辿り着いた所、そこには真っ青な清水を
さらにです、すべてを包み込むベージュ色の
「わあ、ここって、すごい! 神がかったクールスポットだわ」
ミッキッコも佳那瑠も、ただただ感嘆の声。それを気にすることもなく、お婆さんは「孫たちよ、あそこに
こんな突飛で謙譲な語り口調に、私たちは「えっ、桟橋さまって?」とまずドン引きし、あとは気を落ち着かせて、「どこにあるの?」と尋ねました。
「よーくよーく見てたもれや。泉の真ん中へ延びてるじゃろが」
私たちは老婆が指差す方向を眺め直しますと、本当にあったのです、桟橋さまが。
それは泉の青さと同色で気付きにくいですが、焦点を合わせよくよく確認してみますと、どうも観音さまが泉に横たわっているような……、白い花咲く岸辺から細長く突き出した桟橋があったのです。
私たち全員が「ああ、観音さまね。それでなのか、桟橋さまって呼ぶのは」と納得すると、老婆はしわがれた声で説明をしてくれました。
「わかったじゃろうが、あの桟橋さまで宇宙カプセルお待ちなされ。あと10分ほどで到着してくれはるから、それに乗んなはれ。それで二つ目の駅だぞえ、グリーンスターの緑沼駅で降りるんだんべ」
この旅は私たち4人にとって初めての旅、いや、お婆さんの話しでは初回ではないらしいが、とにかく「お婆さん、わかったよ、ありがとう」と素直に礼を述べました。
しかし、まだどうしたら良いのかよくわかりません。それで悠太が私たちを代表して訊いてくれました。
「お婆ちゃん、俺らのチケットやパスポートはどうなってるの?」
お婆さんは「何言ってんだね、この孫たちは。電車に乗ってここへ来れたんだろ、もう本人確認や手続きは、ぜんぶ電車の中で自動的に済んじゃってるんよ」と言って微笑み、あとは澄まし顔です。
「そうなんだ」
私たち一同が感心すると、お婆さんは一人一人の手を握ってくれました。
「さっ、孫たちよ、気を付けて行きんしゃい。仲良く楽しんでくんだんべだよ~ん」
お婆さんは最後の言葉を
「じゃあ、行こうか」
お婆さんの姿が見えなくなり、私はみんなに声を掛けました。そして泉の周りを少し歩き、観音さまの桟橋へと渡りました。そこで宇宙カプセルをしばらく待ったわけです。
「ねえ、龍斗、泉にカプセルなんて浮かんでないし……、どこからやって来るの?」
ミッキッコがいかにも心配げな顔をしています。だけど、私もそんなことわかりません。
これは誰しも一緒、横から悠太が「多分、空から舞い降りて来るかもな」と適当なことを呟きました。
これに反論するかのように、佳那瑠が「どこかに宇宙への扉が突然貼り付いて、そこからカプセルが現れ出てくるのよ」と、また得意分野の扉で話しをまとめようとしています。
こんな取り留めのないやりとりをしながら、私たちは桟橋さまで宇宙貫通カプセルの出現をしばらく待っていました。しかし、緊張のためか、なかなか時間が経ちません。
「あーあ、遅いなあ」
全員がそう感じ始めた時でした、泉の青い水面が渦を大きく巻き始めたのです。それで桟橋がグラグラと揺れました。
それまでは気付いていなかったのですが、落下防止のためのガードバーがしっかりと桟橋の縁にありました。それを持たないと立ってられません。
やがて渦は、今度は反対に、その水面を大きく盛り上げて行きました。そして、あっと言う間に、泉の水が上方へと噴き上がりました。水面が1メートルほど立ち上がったでしょうか、それと同時に泉の水底からカプセルの顔が見え始めるじゃありませんか。
そうだったのです。
宇宙貫通カプセルは空からではなく、また佳那瑠が言う扉からでもなく、真っ青な泉の底から湧き出てきたのです。そして水面上へと出現し、それからゆっくりと桟橋さまに横付けとなりました。
カプセルの色は乳白色、少し角度を変えて表面を見てみますと、色合いは淡いが赤や青、それに黄に緑、ありとあらゆる色でメタリックに輝いています。まるで宝石のオパールのようです。
それがあまりにも綺麗で、また神秘的で、私たち全員は思わずゴクリと唾を飲み込みました。多分、私たちはキツネにつままれたような顔をしていたことでしょうね。
だけれども、これもまた不思議な気分になったのです。なぜならこんな色調、随分と遠い昔に見たことがあったのでは、と。
それからです、みんな蘇ってきたのです。それは老婆が話していた通り、確か幼い頃に、私たちはこれに乗ったことがあると。
しかしここは冷静に、気を落ち着けてもう一度宇宙貫通カプセルを観察してみますと、その大きさは直径5メートル、高さは10メートルほどくらいで、さほど大きなものではありません。
「ねえ、龍斗ってば、こんな小さなカプセルで──貫くの? 魔鈴さんが話してたわよね、宇宙の距離は本当は着物の帯のように折りたたまれていて、それを宇宙貫通カプセルで、厚み方向に貫き通すのって、……、大丈夫かしら?」
ミッキッコが不安げに囁いてきました。
私はそれに「そうだね」としか返しようがありませんでした。そして横では、悠太も佳那瑠も同じように心配なのでしょう、こぶしをぎゅっと握り締めていました。
そんな時に、桟橋に垂直に停泊していたカプセル、その外壁が音も発せずに、縦2メートル、横1メートルほどの口を開けました。
私はかなり怖かったですが、リーダーとしての手前もあり、「もうここまできた以上、乗り込むしかないよ」と言い放ち、とにかく先頭に立って乗船しました。
カプセルに勇気をもって踏み込んでみると、そこには2メートル四方くらいの小部屋のスペースしかありません。滅茶苦茶狭いです。
それでもエレベーターに乗り込むように、4人はその密室スペース内に収まりました。それからすぐさまのことです、入口の扉が音も立てずにピシャリと閉まってしまったのです。
「ああ、もうこれで戻れないぞ。あとは貫くしかないか」
4人はもう腹をくくりました。しかし、悠太なんか顔が引きつってましたよ。
そして、こんな密室状態で30秒ほど待たされたでしょうか、なにか身体が急に変な感じとなったのです。
どう表現したら良いでしょうか、そうですね、なにかキューッと全身が圧縮されて行くような……、そんな感じだったでしょうかね。
きっと私たち全員は同じ感覚を覚えたのでしょう、思わずお互いの顔を見合わせました。
それからのことです、この小さな密室が見る見る内にですよ、巨大な空間へと拡大されて行ったのです。
私たち4人はこれには目を疑いましたよ。それはあまりにも突然でしたし、有無も言わせず密室が物理的に肥大するものですから。
「ねえ、これって、ひょっとしたら、部屋が大きくなって行ってる……、のと違うかな!」
佳那瑠が叫びました。なぜなら私たちそれぞれの間の距離もどんどん離れて行ってました。もう大声でないと互いの声がよく聞き取れません。
悠太がこんな現象を理解できず、「どういうことなんだよ?」と叫びました。すると佳那瑠は、さすが現状把握と解析が早いですよね、大声で謎解きをしてくれました。
「これって、不思議な国のアリスよ! 私たちの方が小さくなってるのよ!」
佳那瑠のこの絶叫に、私たちは一斉に一種の感動をもって、「その通りだ!」と唸り返しました。
そして身が縮まる体感がなくなった時、私たちはキャリーバッグを相変わらず引っ張る状態で、だだっ広いフロアーに、離れ離れで、それぞれが四角形のコーナーにポツンポツンと立っていました。
「集合!」
私はここは冷静に声を張り上げますと、みんな息を切らせながら駆け寄ってきてくれました。そして私たちは一団となり、そびえ立つ部屋の壁を見上げ、ただただ呆然。
それでも私はリーダーとして、「おっおー、俺たち、50分の1くらいに縮んだのかもな」と目測した時です、遠くの方から男が走ってきました。
よく見ると、どうもホテルのボーイさんのような? そして丁重な口調で……。
「高瀬川龍斗さまの御一行さまですよね。グリーンスターへの旅、わたくしどもの宇宙ペネトレート・ホテル、すなわち和名で申しますと宇宙貫通旅館なのですが、ここに御一泊の予約を頂いております。さあっ、こちらでチェックインをお願いします」
こう案内された私たち、そびえ立つ壁の隅っこにあるドアーから、向こう側の空間へと入って行きました。するとそこに存在していたもの、これホント、驚きましたよ。
つまり五つ星の立派なホテルのロビーが、そこにあったのです。そしてガイドされるままに私たちはカウンターでチェックインをしました。
「次の宇宙駅は12光年先のはくちょう座でございます。20光年先のグリーンスターは明日の午前11時頃に到着致します。その1時間前にはご連絡致しますので、それまでごゆっくりお
黄金色の瞳を持った、とんがり耳のお姉さんからこんな案内を丁寧に受けました。私たちは充分満足で、「よろしくお願いします」とだけ返しました。
こうして私たち4人はそれぞれの部屋へと案内され、旅の初日の夜を過ごすこととなったわけです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます