夢≠祈り

血を吐く思いで叶えた夢は

ただの現実褪せた日常

ならもう夢なんかいらないよ

いまの僕が手にしたいのは

地続きの闇へ踏み出す覚悟


いつまでそこで蹲ってる

汚水に足を浸すのが怖いか

僕じゃだめなんだと認めりゃ最後

胸の奥の心臓より大事な

何かが止まってしまう気がしてさ


夢は見れなくて構いません

胸が痛んでも気にしません

だから神様、どうか神様

僕が愛したものたち皆が

僕を愛してくれますように


日常に埋もれてくすんだ夢を

踏み台にしても届かぬ星なら

射ち落としてしまえばただの石だ

誰のことも変えられない手も

絞め殺すくらいの力はあるよ


箱庭の安寧と無法の下層民

君の瞳のレンズに映る

世界よこれからも醜くあれと

叫んだ僕はかくも無力だ

情けないよ強くなりたいよ


夢は見れなくて構いません

誰が泣いても気にしません

だから神様、どうか神様

僕が愛したものたち皆から

もうこれ以上は奪わないで


夢は見れなくて構いません

世界が終わっても気にしません

だから神様、僕が神様

僕が愛したものたち皆が

信じてくれなくたっていいよね

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る