シーツ
わたしを組み敷いた姿勢で
その男はただ黙って
鎖骨辺りに手を這わすだけだ
いくじなしと詰られても
爪のひとつも立てやしない
役割がどうとか言い訳するが
本心では求めちゃいないのだ
それを隠しも否定も肯定もせず
わたしのニーズに完璧に応えている
情けない男だと思った
失せろと言えば彼は解放される
思い通りすぎる幻想は消える
それなのにただシーツを握り締めて
しかめ面で黙り込むわたしは
情けないいくじなしだと思う
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます