そう遠くない未来に

憂鬱が翅を震わせながら

私の背中を突き破る

隣にいてくれたらいいのにと

まだ見ぬあなたに手を伸ばした


最果てが朝焼けの色合いで

万事休すの声を聞けば

禁じられた夢をすすいで

予期せぬ歌に声を荒げた


醜いままでいれば

ずっと寄り添えたのか

もう護れない

共には在れない


惜しみつつ棄てたその先の

まだ見ぬあなたはどんな顔

願わくばその瞳に映るのが

白い虎の姿でありますように

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