Razzie Mary
涙墨りぜ
メアリー
きみが失くしたものたちは
二度と戻りはしないけど
おおきくあいた胸の穴
それが大きな損失だとか
そんな勘定はおよしよ、ね
泣けばいい
悼めばいい
怒りに歯を食いしばり
だからねメアリー
今は自分を見て
スープがまだ温かいまま
きみの胃にするりとはいってく
ほら顔を上げてごらん
今きみに必要なのは
あとはこのパンだけだよ
笑えばいい
はしゃげばいい
お腹を抱えてみたりして
いい子だメアリー
ずっと欲しかったんだろ
こんな素朴で贅沢な日曜日が
遅すぎることないさ
きみもぼくもあの大スターも
みんな平等に価値なんかない
だからねメアリー
きみにひとつ、星をつけよう
ね、メアリー
きみだけの星をひとつ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます