キャシー

大嫌いになってしまった

思い出は砕けてばらばらだ

何度目かのさよならと

不幸せなためいきのクッション


あんな風になりたくないね

なんてよく言えたものだよ


キャシーきみのえくぼが

たまらなく好きだった

我が物顔でぼくを呼ぶ

その傲慢すら愛おしかった


大嫌いになってしまった

友達も恋もばらばらだ

サラダドレッシング切らして

腐ってく生野菜みたいに


それはとても重い言葉

鎖みたいな重しみたいな


キャシーきみの台詞は

いつしか哀れなほどに

薄っぺらくてさびしくなった

みすぼらしい絵を描いて


ぼくがいなきゃ死ぬなんて嘘だろ

ぼく以外いないだなんて嘘だろ


目を覚ませよ!


キャシーきみのえくぼが

どうしようもなく好きだった

キャシーきみの台詞は

いつしか哀れなほどに


大嫌いになってしまった

キャシーかわいそうなきみを

葬り去れずにいるぼくを

もう一度笑ってほしい

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