ジェミニー
きみのそのやさしい言葉
たくさんの憎悪がつまってる
ぼくの「好きだよ」なんて
触れた瞬間に蒸発するんだろう
きみはどんな眠り方をするんだろう
寝顔を見てみたいんだ
きみのその穏やかな笑顔
数々の矛盾で溢れてる
ぼくの「好きだよ」なんて
軽くいなされて腐っていくんだろう
きみはどんなときに泣くんだろう
嗚咽を聴いてみたいんだ
ぼくを忘れてしまうなんてことは
きみには簡単かもしれないけれど
どろどろと掴みどころなく滴ってく
血液のようなたましいのような
きみの一部を飲み込んでいるんだ
スープボウルでおかわりしてさ
ぼくを見て
ぼくを欲しいと言って
寝顔を見てみたいんだ
嗚咽を聴いてみたいんだ
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