宮条 優樹

ニューヨーク市警のジョン・ウィリス警部補は数々のテロ事件に偶然にも（不幸にも）その場に居合わせ解決してきた英雄である。 彼はロサンゼルスに住む娘の誕生日を祝うため、ロサンゼルス行…

スマートマッスルキーとは、最新鋭のセキュリティシステムのことである。ものすごいマッチョが扉を押さえつけることによって柔軟かつ頑強な施錠をかのうにするのだ。

あの紙幣とは何だったのか。 ■これはややフィクションです。

　各国の思惑が交錯する中、日本の空の防人は今日も鋼鉄の翼で空を駈ける。 　そんな彼らが携えるのは「抜かずの刃」――。 　KAC2023の4回目のテーマ「深夜の散歩で起きた出来事…

姫華がその日、不思議な本屋さんに出会った その本屋さんでの不思議な出来事とは…

ある日のおはなし きっと、ぬいぐるみたちはこんなお話をしているはず…

　空想上の存在と思われてきたモンスターは実在する。しかもモンスターの肉はしょう油に合う。 　突拍子もない事実に、日本は熱狂。 　モンスター退治が当たり前になった日常で少年と少女は…

自主企画「純文学とライトノベルの違い」について、オスマン帝国ものライトノベル『県知事様はライトノベルを書きたい』の登場人物の少年たちにディスカッションをしてもらいました。このテー…

雨の日、公園に少年の姿があった。その少年は、死んでしまった金魚のお墓を作ろうとしていた。少年と話をするうちに、主人公の心の中にある思いが込み上げてくる。

森の奥の時計草の館に住む美しい白い吸血鬼に、失語症を患う私は出会い、恋をした。でも彼は、永遠に届かない愛しい女性の面影を追い続けている。お願い、私を愛して。私の血を吸って。

屋島の戦いで活躍した弓の名手、那須与一。 己の力量に奢りそうになると悩む彼に、義経が大陸に伝わる古い話を語りだした。 何でも大陸には、羿という名の弓の名手がいたのだと言う……。

角川ホラー文庫より刊行されたラスト・メメントシリーズ 「兵士と死」後、決着編となります。

男色が「ありふれた悪徳」であった16世紀オスマン帝国。 「ごく普通の放蕩」の中に生きる美貌の小姓が心惹かれた相手は、イスラーム法学者を目指す、生真面目な少年だった。 一応、他…

天然ボケで理屈っぽい県知事スレイマン様が、神やイスラーム法のことを真面目に考えながら学園恋愛小説の執筆に挑戦する、神学系コメディー。 「スレイマン様って誰よ」という方のために解…

上海の新聞社「申報館」で記事を書くユダヤ人記者と、「記者になりたい」と言って申報館を訪れる謎の東洋人の青年。 時は1900年12月31日。 あと数時間で19世紀が終わる。 「2…

後の大宰相イブラヒム・パシャと、皇帝スレイマン1世となる不憫な少年のとある夜。 ＊そこまで直接的な描写はありませんが、この子たちは“とても親密な間柄”です。 ＊それぞれに怖い夢…

「それで、そなたとスレイマンは相変わらず見ている方が恥ずかしくなるような熱愛ぶりなのか？」 16世紀前半、スレイマン1世時代のオスマン帝国。ハプスブルク家に対抗するため、フラ…

僅か10歳にして教団を率い、14歳で王となったサファヴィー朝のイスマーイール1世。無謬の救世主とまで謳われた王に、敗北などあろうはずがなかった。そう、その日までは。 ＊マグネ…

　高校教師の常一《じょういち》は、異母妹の円理《えんり》とともに山形県の田舎町で静かに暮らしていた。 「俺は妹を食いたいと思っている。性的な意味ではない。肉料理としてだ」 　とい…

藤原泰衡。 後年英雄源義経を殺した男としてあまり評価のよくない武将である。 彼はなぜ、源義経を殺さねばならぬのか。そして、そんな彼が最期に見たものとは。

森の中で梟に襲われている仔狐を助けた二人の男。 その夜、二人の泊まる宿に一人の女が訪ねてきて……。

信濃の小さな国衆（豪族）に過ぎない真田家は、甲斐の一大勢力・武田家の庇護のもと、どうにかこうにか生きていた。 ……のだが、頼りの武田家が滅亡した！ 家名存続のため当主・昌幸が…