橘花やよい

売れないストリートミュージシャンのヒロト。 今日もいつものように路上ライブをする為に、駅前にある格好のライブスポットに向かっていた。 そこで見かけた見慣れない先客の少女の、その…

12歳のほずみは、自分の余命がいくばくもないと知ってしまう。 期限は多分一年くらい、下手をすると明日にも終わる。 彼女は後悔がないように、死ぬ準備を始める。 その頃、家族は彼女の…

写本を生業とする男の元に怪しげな大狸が現れ、千年分の史実の書を写本するように命じる。 男は怖々と依頼を受けるが、死者の舞い戻るといわれる雨の日になると、史実の書に記された亡霊達が…

　企業経営者を父に持つ桐矢零央は、後継者を選ぶための試験の最中にあった。試験の内容は、一億の資金を定められた期間の間に他の候補者よりも多く増やすことだった。だが、零央は慣れない投…

政略のための結婚は当たり前の世界での話。 常闇の姫は、ある日から突然やってきた温もりに恋をする。 しかし、日々の幸せを味わっていた彼女の元に、両親が婚約の話を持ってくる……

「忘却の霧」が地上を覆いつくした終末的世界を、旅好き美少女ハナと陽気なオウムが気ままに旅行するディストピア的ヒューマンコメディー。旅先での一癖も二癖もある人との出会いが、ハナ達を…

魔法少女を探すため異世界からやってきたネコ型魔獣シロ。育児中のママの凛には特別な力があるようで魔法少女に最適！ぜひ魔法少女になってもらおう！ でも凛は仕事に子育てに忙しい。それに…

体力、判断力、相手との駆け引き。 最後に勝つのは一体誰だ？ この作品は小説家になろうにも掲載しています。

偽教授雨天杯参加。

100年に一度の「ことわざ見直し委員会」が開催された。 技術革新や常識の変化に対応する趣旨で行われるのであるがことわざの主人公たる動物たちの本音はいかがなものか？ 乞う御期待！

今日も今日とてカード三昧のサンドイッチ伯爵は…！？

朗読用に書いた童話風の台本です。 うさぎと椋の木のふれあいの物語です。

－短編（読了時間 約５分）－　 飲食店の片すみに、一人のお爺さんが座っていた。 そのお爺さんには、悩みがあった。 ある謎を解き明かしたいと、常に考えていたのだ……。 　飲食…

ミックスカラーのチューリップが、その翌年、赤や黄色などの「原種」に戻ったら、それは園芸の世界でいう「先祖返り」。これを人間に当てはめたら・・・マッドサイエンティストたちが辿り着い…

エアコンの壊れた古書店で、三十路手前の冴えない店主、二階堂と。 幼馴染で近くの大学に通う学生の明石の、ラブといったらラブかもしれない話。

「【カクヨム作家にカップラーメンを作らせたらどうなるか？】コンテスト 」のために書きましたが、書いてるうちにテンションが上がってしまいました。 はしゃぎすぎて、条件から外れてしま…

曖昧な季節に身を浸す僕と、地中で眠る君のお話。

死を展示する博物館で、案内者と見学者の二人は、イメージが映される水槽をめぐる。古代人の死のイメージ。戦争のイメージ。自殺のイメージ。そして映し出される、病が蔓延した年の死。それに…

とある男を事故に見せかけ殺害した犯人。自分のいた痕跡を徹底的に消し、完全犯罪を目論んだ犯人だったが……

ある日気がついたらガラス玉の中にいた。この世界にはどうやら僕と、もうひとりしかいないらしい。

自分自身がネットテキストを校正しなおすためのメモ。 段落が変わったら一字下げるとか、三点リーダは「……」と二字分単位で使うとか、「？」「！」のあとは一字分空白作るとか、その程度…

芥山虎之介は物書きとして信念を持っており、その信念の強さが災いして最近は鳴かず飛ばずの毎日を送っていた。そんな芥山はネタ探しを兼ねて、とある古物商に訪れる。そこはには不思議な店主…

ドラッグストアでアルバイトをしている前田藍。彼女は残業の日、駐車場でお客さんが死んでいるのを目撃する。慌てて店内に戻る前田藍だが、それが悪夢の始まりだった。ドラッグストアに閉じ込…

近所に住んでいた奇麗なあの人は、咲いたのだろうか。散ってしまったのだろうか。

5分で読めるショートショート

「......オジイサン、嘘ツイタ?」 石階段を降りる時、バックパックを背負った化け物の少女は老人にそう尋ねた。 　化け物病と呼ばれる奇病が広がる世界。そこを共に旅をする老人と…

夕方の窓辺には、女の子が座って読書をしていた。

2020年7月9日発売「5分で読書　キミは絶対に騙される」に収録されました。

イベント企画に応募するために書いた、桜のイメージの小論です。 いささか独善にあふれた文章でありますが、ネトウヨとはそう言うものだとご寛恕お願いしたいのであります。

人と人、人と動物、人と人でないもの、それぞれの出会いや別れ、絆を描いた短編集です。 あなたの胸に少しでも届いたら嬉しいです。

休日は家族揃って楽しくいちご狩り。 そんな家族が迷い込んだのは世にも奇妙な「いちごの国」 そこはなんと、いちごがにんげんを狩る、恐怖の国だった。

ポルトガル人の彼と日本人の私。不器用な恋の行方。 ＊他サイトとの重複投稿です。

夏のはじまりのさわやかな青空の下。咲き誇る庭先のつるバラの黄色い垣根の前。 隣の家に住んでいた僕の初恋の女の子は、昔話に出てくる白馬の王子なんか見向きもせずに、目の前に現れた僕の…

学校からの帰り道、交差点にさしかかった少年は、横断歩道を渡っている途中で影の世界に迷いこんでしまう。空は真っ黒、地面は真っ白、人々は黒い影で顔もわからない。そんなありふれた迷子の…

自身の経験を踏まえつつ、読まれるための工夫について綴るエッセイです。 カクヨムで活動する際のヒントになれば幸いです。

雪が降る中。私は彼女に見られた。

とある隔離病棟の看護師のお話。3K「キツイ」「キタナイ」「キケン」の要件を満たしてしまいそうな過酷な職業『看護師』をやりがいを持って、前向きに努める新人看護師の短編小説である。だ…

とある国に、美しい男女の姿を取る花があるという。甘い蜜より芳しい香より──鳥や蝶や蜂に取り入るよりも、人の心を捉えた方が容易く繁栄が得られると考えたのだろう。 KAC2020参加…

監視カメラに偶然映った殺人犯は、逃走途中に突然Uターンした。その行動の意味から、探偵は犯人像を導く。 「小説家になろう」にも掲載しております。

自主企画『同題異話・七月号　コップの中の漣』に参加させていただきます。

　好奇心に負けた男の物語。 （カクヨム初出ですが、現在は「小説家になろう」「エブリスタ」「ノベリズム」でも掲載しています） ――――――――――
 　2019年11月30日…

素敵な婚約者との結婚が決まっている智子。 しかし、彼女はこの田舎でしかない雨宮村から抜け出したい理由があった。

私は恋人の命を奪いました。その理由を、初めてお話しします。

夏休み。私は実家に帰省すると、最寄り駅でお天気雨に降られた。誰も居ないと思っていた無人駅で、私は奇妙な子どもと出逢う。

　カクヨム三周年記念選手権、四日目のお題への応募作品です。

薬事幸太郎は、どうしようもなく不運体質であった。 恐らく日本、否、地球上で一番不運な男といえば絶対に自分だという自信がある。 きっとギネス記録に申請すれば『世界で最も不運な男』と…

紙の翼を持つ男の子と、筆ペンの似合う男の子のお話です。紙とペンが出会うと、物語が生まれるのです。