暁 葉留

西暦２１４０年。ヒトゲノムのより高度な解析に成功した社会では、storyと呼ばれる商品が流行していた。そこには生まれてから死ぬまでの出来事が、確立と共に記されている。 「あなた…

特に目標もなく生きている高校一年生・広瀬旭はある日、路上ライブをする少女・花音と出会う。その歌に惹かれた旭は、毎週聞きに行くようになるが――

　ヤギは飼えるし死体は埋まっていることで有名な神奈川県立光台高等学校。 　そのいつかに漂う女子高生、家野雪(いえのゆき)の日常を綴る。 　この日常に、探偵はいないし、犯人もいない…

時に、西暦2024年。今年も開催される「カクヨム甲子園」 熱意あふれる高校生の作品から、元気とやる気をいただけたら幸いです。 「カクヨム甲子園2024」の作品を読んで：ショート…

くだらないし、学びはないし、エッセイでもないけど、題名は長いから読んでほしい。

通信制高校に通う八代奏太は高校生作家・ボカロPとして活動していた。ある日、自分の作った曲を通して凪という少女と交流が始まる。仲良くなった二人は実際に会ってみることになるが――

坂之西高校二年、水月立香。ここ最近、高校演劇地区大会では優秀賞以上に輝き続ける演劇部に所属し、今年初めて経験も無いのに演出を担当することとなった。 そんな立香の片想いの相手は、同…

　洛和高校演劇部に所属する村越絵里は高校二年生。夏に開催される京都府中央ブロック大会に向けて演劇部を引っ張っている。先輩から引き継いだ「演出」の役。令和３年度。コロナ禍が日本を襲…

　小中一貫校に通う三波(みなみ)聡美(さとみ)は、生まれつき抜群に耳がいい小学五年生。 　四月の半ば、先生の手伝いでクラブ棟を訪れる。 　そこで聞こえてきたのは……誰かがケンカし…

ー私、鳩村秀子は優秀な人間だ。隣に天才がいただけの。 秀子は幼馴染の才乃に半ば巻き込まれる形で、学校で起きた事件の謎を解くことになる。

人生はつまらない、なんて。 もしそう思うのなら、もう一度考え直してみなよ。 本当に、つまらない？ 示したくはないの、キミの存在を。人生を。

光台高等学校の部活棟の二階奥にある文芸部。 そこには居場所の見つからないものたちが集まってくる。 小説のようには上手くいかない世界で、私たちは居場所を求めている。

時に、西暦2024年。今年も開催される「カクヨム甲子園」 熱意あふれる高校生の作品から、元気とやる気をいただけたら幸いです。 「カクヨム甲子園2024」の作品を読んで：ロングス…

いつか観たあの舞台に恋をしてしまった城田音華は、遂に自らその世界へと飛び込んだ。 私立創瑛学院の演劇科。 ここは、厳しい実技試験を見事くぐり抜けた、一学年二十名で構成される学科…

滋賀県大津市を舞台にした小説です。

中卒の悠は、ある寂れた砂浜で精霊のように美しい少女と出会う。その恋の行方は――

｢ねぇ、やよいさん｣ ―そう名前を呼ぶ彼の声は甘い。 ※ちゅー止まりですがそれ以上を仄めかす描写あり。 第一回カクヨム甲子園ロングストーリー部門奨励賞受賞。 ありがとうござい…

お父さんのことが大嫌いだった女の子が、ほんとうのお父さんに出会うお話。

小石川のマンションで女性の遺体が見つかった。警察は不倫関係にあった有名弁護士を容疑者と見るが、彼には完璧なアリバイがあった。捜査本部は容疑者リストから外したものの、一人のある刑事…

荒れ狂う海に閉ざされた国、イヨンペン。その下町でイヲマオはホログラム相撲、ドゥポンヤの名手として名を馳せていた。 ある事件をきっかけに自分に多額の賞金がかけられていることを知った…

中学二年生の終わり、雪は友人の奈恵に『一緒に高校行きたい』と言われた。 奈恵は賢く、全てにおいてほどほどの出来でいいと思っていた雪にはとても追いつけない。 しかしその言葉は呪いの…

大阪在住の高校生門井学は、英検の二次試験受験地の記入を誤り、福井県福井市にいた。無事に受験も終わり、少し福井市を観光しようとするも、初めて来たこともあり右も左も分からない。しかし…

　口を開けば冗談。 　放課後になれば即帰宅。 　飲み物はいつもトマトジュース。 　仙台の高校２年生・榊木彗は自由奔放の変わり者の帰宅部員として有名だった。しかし、そんな変人極まる…

のきしたで生まれたミーの冒険譚！！

「ミルクティーが甘くなるように水飴を溶かすから。」 4つの物語を順番に読んでいけば、この言葉の意味が分かるはず。 ミルクティー、ラムネ、砂糖水、水飴の4つの「甘さ」とそれに伴…

ここのところ失敗続きで、何となく落ち込んだ気分のままいつもの「満カフェ」の鈴を鳴らす。そのままいつものカウンターに座り、いつもの抹茶ケーキを注文する。 まだ中学2年生の、それも生…

十八歳になる結菜は冬の寒空の中座っていた。そんな彼女が出会ったのは透明人間のカフカ。結菜は優しさに触れ、カフカは愛情に触れる。お互いに足りないものを補った二人は何を思う。 「ねぇ…

入学前のオープンスクールで、文芸部顧問の津島先生に「君の小説が読んでみたい」と言われたことをきっかけに、『私』は黛高校に入学する。 文芸部に入学した「私」は、中村と櫻井という二人…

小児科医の天野誠は流星病に罹った少女、三島天音と出会う。誠は天音を治そうとするが、現実は残酷で……

また、あの春が巡る。 幾度も繰り返すその季節は夢か悪夢か。 その鳥籠から助け出すために――きっと、安楽死させなきゃいけないから。 滅びゆく街を看取る大樹の下で、少年は呟いた。 …

あることが原因で吹奏楽をやめた奏音。高校に入り、吹奏楽部の演奏に衝撃を受けた奏音はもう一度やり直すことを決心する。 （音楽用語がたくさん出てくるので、わからない用語があればコメ…

活字が読めなかった荒療治としてはじめました。 現在のわたしからすると、当時の感想は、作品を味わい尽くせていないと思います。 今回をきっかけに、カクヨム甲子園の受賞作品を読んで感想…

問う。

涙は無駄にならない。 無駄にしてたまるか。

　中学三年生の井上ひかりは、夏休みの水曜日、話したことのない坂東碧生と二人きりで図書当番をすることとなる。 　その坂東碧生は、学年一位の学力を誇る。初めは話しかけにくかったものの…

浜辺茅秋はいたって普通の中学三年生、を装っている。 『恋が分からない』 こんな悩みを抱えながら誰よりも恋を求めている。 そんな茅秋のクラスに転校生、白波瀬千晶がやってきた。 お互…

時に、西暦2023年。今年も開催される「カクヨム甲子園」 意欲あふれる高校生の作品から、元気とやる気をいただけたら幸いです。 感想を書くためのサポートに「棒読みちゃん」を活用しま…

幸運な女の子の話

本作をもとに改稿した作品のリンクを貼ります！ テイストがめっちゃ違いますので、こちらもぜひ！ https://kakuyomu.jp/works/1681733066321407…

　ちょっとでも水に触れたら溶けてしまうように繊細な私たちは綿菓子のようだ。 　好きな人のために着飾る葉月、本当の自分を隠して生きる鈴蘭、三人グループで苦しむ紗良。 　私たちはこの…

おかげさまで、カクヨム甲子園2023最終選考まで残ることができました。 拙作を読んでくださった皆々様に、深く感謝申し上げます。 　　　　 想い人を喪った男は静かに狂っていて、…

【8/25にメディアワークス文庫様から書籍（https://www.kadokawa.co.jp/product/322303000543/）が発売されました。応援本当にありがと…

久しぶりに故郷の滋賀県大津市に帰省した大学生の「僕」は、地元を走る「石坂線」こと京阪石山坂本線に乗って、一人、終点へと向かった。