鋏池 穏美

　突然の夕立降りしきるなか、早紀（さき）はバス停留所の屋根の下に逃げ込んだ。 　そこで、千絵（ちえ）と名乗るセーラー服の女子高生と出会うのだが……？

　幼少期から幽霊が見えるという霊感体質である私。 　私は、雨の日が苦手だった。 　理由は、雨の日だけバス停に現れる女の子がいるから。だが、私の霊感体質は、雨の日だけ発揮されるわけ…

　プロの小説家になるため、会社を辞めて執筆を続けていた三十路手前の冴えない男。高坂（こうさか） 　筆が止まってしまったある日、彼は気分転換のために外出した先で、桜の木々をキャンバ…

　四月某日。 　主人公岡本悠真（おかもとゆうま）が学校に着いてゲタ箱を開けると、黄色い封筒が入っていた。 　中身は、「日曜日、花見祭り、案内板の前」と書かれた差出人不明の手紙。 …

幼い頃の記憶。 古びた鳥居と、小さな男の子。 その山で出会ったヒトは、ヒトならざる者だった。

いわゆる、意味がわかると怖い話タイプの小話です。 怖さよりも、後味の悪さに重点を置いているかも知れません。 物語本文と解説編を交互に投稿していく予定です。 謎が解けるのを楽しみた…

「汝の願い、我が叶えよう」 宮に住まう少女は今日もその言葉を口にする。

おたよりよんで

　俺、金澤　仁志（かなざわ　ひとし）は高校1年生の春、偶然にも、小動物感のある同級生の女の子、能々市　美海（ののいち　みなみ）が先輩に告白＆玉砕の場に居合わせてしまう。 　傷心…

　わたしの母は、わたしが１７歳になる年に死にました。 　事故や、病気ではありません。 　行方不明になってから７年が経過したので、失踪宣告が認められたのです。 　その日から、母は…

【あらすじ】 高校二年生の樹（いつき）は陸上部の新人戦地区予選当日、寝坊して大慌てで開催会場の陸上競技場を目指す。 樹にはどうしても出場しなければならない種目と理由があった。 …

短歌の秋　テーマ『濃さ』 世の中『濃いわ！』と言いたいことがたくさん。秋の日常にもそんなつぶやきがいっぱい。 57577楽しんでます♪ (￣▽￣)温かな目でお願いします

動物も人間も毛の処理は大変ですよね……(*-ω-)ｳﾝｳﾝ✨ 今回はこれ一本でいきます🖊✨ くすりと来ていただけると嬉しいです♪

コロナ禍明けの初海外は台湾旅行にしました。 親日で日本語が通じる、食べ物がおいしいという事前情報は本当なのか。 筆者が体験した情報を書いていきます。行った先の観光情報よりも立ち回…

レイティングの必要そうな短編集置き場です。 掌の中の世界と比べ、暴力的で、残酷で、後味の悪い内容となっておりますのでご了承ください。 何か思いつき次第更新していきます。

カクヨムさんの企画 短歌の秋 https://kakuyomu.jp/info/entry/tankautumn_3 引き続き、何事も挑戦ということで！ 毎日一句ずつ投稿。

通学途中でよく利用するコンビニ。そこにはある気になってしまう男性がいた。毎週、顔を見るけど話しかけることができないことにモヤモヤした主人公は遂にそこでアルバイトをすることを決心す…

舞台は近未来の日本。 普通の人には見えないものが見えるかもしれないと自覚している石田洋一朗は不穏な噂が流れているある中学校で教員をしていた。 ある日、退勤途中のバスから路上に立…

　加護咲夜（かごさくや）、高校一年生。 　彼女には、不思議な能力があった。それは、他人の寿命が〝年数〟で見えること。彼女には大きな未練があった。それは、寿命一年である事を知りつつ…

柱時計の鐘の音が告げる。 からくり仕掛けのグランギニョールのはじまりを。 夕方五時にだけ上演されるそのショウの残酷さに朋也だけが気がついていた。 それを知った邪悪なものたちは、…

僕は猟奇死体を見たことがある。高校生の時だった。損壊された男のおぞましい肉体。それを写した写真はもはや遠い夏に置いてきた。

10.000字　全10話　完結済　 本当にあった恐ろしい話です。

だいぶ前に書いた駄作ですが、公開が憚られ、お蔵入りさせようとしていました。 ある家族の話です。 一応、ホラーとしておきます。 無難に。 なぜ公開したのかと言われそうですが、本当に…

村人たちは、未知の病に怯え、理不尽な偏見に囚われていく。そんな中、ひとりの若き医師・ヨハンと薬草を扱う女性・ハンナが立ち上がる。果たして、彼らは知恵によって村人たちの心に光をもた…

　――後悔していること、あなたにはありますか？ 　 　初恋の相手に、気持ちを伝えることができなかった過去を悔やんでいる青年、三嶋蓮（みしまれん） 　大切な親友に嘘をつき、気まずく…

念願かなってガールズバンド『カサブランカ』を結成した高校一年生の彩。しかし彼女のもとにバンドメンバーから持ちかけられる話題は、バンドメンバー間ののっぴきならない関係性のお話ばかり…

「私ね、数年後に死ぬの。首を刎ねられて、殺されるのよ」 そう予言した令嬢は断罪され、首を刎ねられてしまった。 彼女を救えなかった青年が絶望する中、断罪された首なしの令嬢が王都を復…

中学二年生の私は、冬休みが終わっても学校に行かないことに決めた。 意地悪な先生、体育のバレーボールでミスをすると舌打ちするクラスメイト。 聞こえてくる恋バナの嬌声は、全然きれいな…

ある学校で、〝ラブレターの幽霊〟と呼ばれている幽霊のお話。 感想って、ラブレターみたいだと思いませんか？ ※掲載先：小説家になろう、カクヨム

　小野塚様の自主企画、「御彼岸Halloween怪談会」に、再び参加させていただきたく……。 　ホラーの心算なんですが、怖く無かったら申し訳ありません。お楽しみいただければ幸い…

1988年、売春産業で成り立つ島に借金という鎖で繋がれている私たちは、置屋から徒歩五分のタミヤ軒のラーメンが好きだった。 ※KAC2024参加作品。フィクションです。 カクヨム…

プロスポーツ選手になる。 そんな幼い頃からの夢に挑み続ける聡美。 だけど、現実の壁は厳しくて······。 そんな聡美の前に現れた冴えない〈オッサン〉。 深夜の公園で始まる奇妙…

秋の味覚といえば、おいもです。 これは、おいもにまつわる、ほんの小さなお話です。

ここはパーテルノステル。知る人ぞ知るのぞき部屋だ。ここに通い始めて三年経つ。 キッチンも風呂もなく学生寮みたいな小さな部屋で、おそらく共有スペースが別に用意されているんだろう。…

飼っていた鶏は、猫に殺された。 パパとママは金色の光から出てきてくれず、いつの間にかいなくなっていた。 ※フィクションです。

アウレール・クレンゲル。俺がどう足掻いても、敵うことのない孤高の騎士。 春の聖霊祭のハイライトである剣術大会で、俺は奴とまた対戦する。 もう何度目かも分からぬ敗北を覚悟して――。

鹿目彰には坂町千夏という幼馴染がいる。幼稚園の頃から一緒で気づけば、ちょっかいをかけてくることが増えてきた。 千夏はバレないようにしているっぽいのだが、もちろん彰は気づいている。…

　これは遺書であり、告白文であります――。 　ある従者が綴った、主と従者の狂気の記憶。 　主と従者の性別は決めておりませんので、ご自由に想像していただければと思います。 　舞台…

青空が大好きだった少女の話。 はのさん(@hanoween0523)主催の＃ハロウィンノベルパーティー2024　『Day2：青のお化け』参加作品です。素敵な企画をありがとうござ…

実家で邪魔者扱いされる伯爵令嬢アイリスのもとに、断れない縁談が舞い込む。相手は侯爵家の嫡男ノエル。父から縁談の話を切り出された時、アイリスは思った。「この結婚はうまくいかない」と…

世界を救いたかったちっぽけな少女と、世界を救える真っ白なかみさまの話。

　Vtuber【つじ みやび】様の配信内で企画された三題小説を清書した物。 　『X』の方で『＃ミヤビブリオ』で検索すると、他の方の書いた作品も出てくるので、興味のある方はそちらも…

さびれた街でレストランを経営しているエンバー。赤字続きで、人を雇う余裕もなく困っていたところ、赤いスーツの男に声をかけられる。 男は「ジェームス」と名乗り、契約すれば悪い運を抜き…

写本を生業とする男の元に怪しげな大狸が現れ、千年分の史実の書を写本するように命じる。 男は怖々と依頼を受けるが、死者の舞い戻るといわれる雨の日になると、史実の書に記された亡霊達が…

少女の余命は幾ばくも無かった。 全ての終わりを覚悟した少女は、兼ねてより興味のあった心霊スポット巡りを始める。 死後の世界があって欲しい。 この世に幽霊が居れば、死の恐怖も多…

人との距離を感じる奏向、他人の言うことを聞かない遥香。ふたりがふとしたきっかけで、地球からシリウスまで家出旅を始めます。 「……ここじゃないどこかへ行きたい」 「なんだよ、それ…

　ある日の午後、家で留守番をしていた「君」が眠りから目覚めた時、事件はすでに起きていた。 　現場の状況は、あたかも「君」が犯人であるかのように物語っている。 　「君」に与えられた…

泉ルリは、恋人を殺害した容疑に問われ、警察で取り調べを受けていた。証拠として突きつけられたのは、犯行予告と思われる一文を記したルリの日記。しかしルリにはその日記を書いた覚えがなく…

アルマジェナ・E・ハルシェは、婚約者であるパルデアーヌ国の第一王子ラルクと婚約し、この国に来ていた。 そんなアルマジェナは、いつも城の中庭の木の長い椅子に座り、ロマンス小説を読み…