概要
自分がどうしてここにいるのか思い出せない。
実は彼は、記憶の一部を代償として推理力を上げる能力の持ち主。きっとその力を使ったせいで、肝心の依頼内容を忘れてしまったのだろう。
そして同じようにこの施設に集められた人々もまた、記憶を失っていた。
ここが何の施設なのか、何をすればいいのか分からない蒼瑚。
そのうえ、施設内で殺人事件が起きてしまい……。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!冴える推理と消える記憶、一風変わった能力を持つ名探偵の推理劇
探偵の山椒沢蒼瑚は、推理が冴えると記憶が消えてしまう!という特別な能力を持っている。
そんな彼が目を覚ますと見知らぬ施設にいて……。
果たして彼が受けた依頼とは?
山椒沢蒼瑚が目を覚ました施設には6人の人たちがいる。
驚くべきことに、なんと6人全員、記憶がない。
迎えの船がやってくるまで、果たして無事に過ごせるのだろうか?
当然何も起こらないわけがなく……。
誰が犯人なのか、誰が嘘をついているのか。
最後まで犯人が分からず、ドキドキしながら読み進めてしまいます。
主人公は探偵なので、特殊能力を使わずともちゃんと推理できるのですが、
番狂わせなのはやはりここぞというときに発動してしまう、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!記憶という基盤が曖昧になった時、人はどうなるのだろうか
人は誰しも、記憶を基盤として物事を考え、動きます。性格にせよ価値観にせよ、過去の記憶によって形成される面が大きい。では、その記憶が曖昧になったら、何かの力によって操作されることになったら、人はどうなるのか。
本作の主人公は、記憶を犠牲に推理力を上げることが出来るという特殊能力の持ち主です。扱いにくくはありますが、やり方によっては有用な能力、これをどう使いこなしていくかがまず興味深い。
そして、クローズドサークルで一緒に閉じ込められた人たちは記憶を失った人達。このような特殊な条件下で起きる殺人事件と陰謀、他の作品とは一味違う魅力に溢れています。ぜひとも一読を!!
【レビューコンテスト応募】 - ★★★ Excellent!!!忘れる"ことが最大の謎になる。記憶喪失ミステリーの掴みが抜群!
主人公だけの「忘却」という能力だと思っていたら、目覚めると全員が記憶喪失。そこから一気に物語のスケールが広がり、一気読みしてしまいました。
主人公は自分だけが完全な記憶喪失ではないという秘密を抱えながら行動するため、読者は常に「主人公の知らないこと」と「他の登場人物の知らないこと」の両方を考えさせられます。
この構造がとても面白いです。
さらに、離島・人体実験・夢哭島・消去実験というワードが少しずつ明かされ、誰を信用していいのか分からない緊張感が途切れません。
登場人物にもそれぞれ何か隠していそうな雰囲気があり、今後の正体や過去が気になります。
そして最後の見城翼の視点。「人格は変わるのか」…続きを読む