概要
依頼者は匿名、探し人の情報は<キリヒト>という名前とAI画像による似顔絵だけ。
そして虚偽情報の提供者が次々と不審な死を遂げ、遂には情報提供依頼者までもが死亡する。
一方東京都の西部地域で、不可解な殺人事件が頻発し始める。
一見何の関連性もないこれらの事件の背後には、ある一つの共通点があった。
やがてそれが明らかになるにつれて、人々は恐怖に震撼することになる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!バラバラに思えた話が徐々に繋がってくる
最初は東京で未知の感染症が流行っているという話、それからあるクリニックの診察で、ずっと誰かに見られている気がすると語る男性の話、謎の人物の独白、ある人探しサイトの書き込み……と一見、無関係に思える話が続いていく。
しかし本作の資料やエピソードにある人物の名前がよく出てくる。
それはキリヒトという男だ。
読み進めていくと、どうやらキリヒトという人物に、深い恨みを抱き、彼を探している人物がいるらしい。
キリヒトとはいったい何者なのか?
なぜこんなにも恨まれているのか?
他にも、気になることがある、それは作中によく虫が出てくることだ。
この虫はなんなのだろうか?
魅力…続きを読む - ★★★ Excellent!!!悪意が伝染していく
悪意が伝染していくことは、ネットへの書き込みにより特定個人が標的となる事件が日常化したことで理解されました。
冒頭から紙面を埋め尽くすネット掲示板への書き込み。正しく現代における悪意の伝染と思われた事件が、徐々に更なる深みへと暗転していきます。
真相は小出しにされ、そんな話は聞いていないと読者は狼狽えます。これはホラー。公平な条件で犯人捜しを楽しむのでなく、微々たるが抗えぬ力に日常が侵される不条理。
元々、社会は不条理だから、不条理は無くすのでなく耐性をつけるべき? そう仰るなら、他人に悪意を向けることは「本能」という言葉で許されますか? それが人間ですか? それこそ人間らしい振るまい…続きを読む - ★★★ Excellent!!!謎めいたタイトル。そこから展開していく圧倒的な惨劇
まずこのタイトルで強く心を引っ張られます。
「屍集病」。音の響きだけ聞くと、歯ブラシとか歯磨き粉のコマーシャルで出てきそうな感じ。
その名を冠するホラーとは、一体どんな内容なのだろうと手に取らずにいられなくなります。
そして始まる本編。「屍が集まる病」の名の通り、各地で凄惨な事件が起こることに。
殺意に囚われ、「キリヒト」なる人物を探そうとする者。それに対して面白半分でちょっかいをかけた人間が悲惨な目に遭う。
何かが「感染」していくかのように殺意が蔓延し、発生し続ける惨劇。
果たして、この異変の裏にあるものはなんなのか。
事実が全て見えた時、最後に見える光景がまた切な…続きを読む - ★★★ Excellent!!!死出送りの禍蟲魂
と或る人探しサイトに出ている、不可解な
情報提供の依頼。『キリヒト』を探している
依頼者 たち は、嘘の情報提供者を残忍な
方法で処罰する。しかも、その背景には
悍ましい蟲たちの蠢きが。
また、一方では。
日本各地で不可解な事件が頻発していた。
突然の衝動、精神的な譫妄と錯乱。暴力に
歯止めが掛からずに、恰も目には見えない
モノに操られるが如く、凶悪な事件が
続発してゆく。
一見、全く関わりのない様に見える
この二つの現象には、唯一の 共通点 が。
シデムシ という種類の昆虫。
生きたまま、或いは死んだ後に死出蟲に
喰われ蹂躙される被害者たちに狂気を齎し
破滅させるのは、…続きを読む