一日二十日

夏の週末、車で旅をしていた勝則は、峠で１匹の龍と出会う。

七夕になると毎年願掛けをする女。ささやかな願いとは裏腹に、受け入れがたい事実。老女の妄執が呼び寄せるもの。この恐怖は他人事ではない。誰にでも起こりうる現実だ。

一見、競技をしている姿は地味に見えるかも知れない。だけどどうか待って欲しい、見ているだけがスポーツじゃない。ライフル射撃は何歳からでも始めることができる、上手くなれる可能性を大い…

確かにあいつはいたんだ… 忘れてはいけない大切な何かが確かにあった… 大切な何かが…

Obsolete Lexicon――ようこそ 衒語学研究室へ。 やまと言葉、漢語、外来語、古語と古訓、造語と宛字、雅言と俚言、そして修辞……「言葉の楽園」「語彙の型録」を標榜し…

手術前日、その不安から深夜に目が覚めた僕はこっそり病室を抜け出しトイレへと向かう。その一番奥、左側の個室に、お爺さんは陣取っていた。

高校２年生の女の子、美作（みまさか）は今日も放課後に文芸部の部室へ行く。 そこは美作と１つ上の部長とふたりだけの部で、部長が書いた小説をときどき読むことに美作はささやかな幸せのよ…

ブラックほどではないですが、暗晦（あんかい）なユーモア小説です。 一日二十日さん主催「実験企画！単語から物語を作りませんか？」に参加いたします。 漢語辞典から「候巡」という語…

　私は人間だ――。 　なのに私は、人間なのにいくつか疑問を持った。 　そんなエッセイです。

やっぱりピンク、です！ 感想などお願いします！

いま、この時だからこそ、世界中の人に伝えたい。 いますぐ止めてほしい。この恐ろしい状況を止めてほしい。 その想いを、指揮者に託しました。 一つの考え方です。私もこの考えだけで…

同題異話企画に応募するために、書き下ろさせていただきました。 いつも企画を考えていただきありがとうございます。 また続いてくださったことにも感謝します。ありがとうございました。

俺はずっとそいつが嫌いだった。 会いたくなかった。 だから今日、会いにきてやったんだ。

人間関係に憂いた学生が夏に体験した不思議な物語。 引きこもりがとある喫茶店に入り、ある決意をする。

私は25歳。 大好きだった友達に仲間外れにされている

人が住む国と妖が住む国を隔てるようにして存在する「狭間の森」。そこには白銀色の「胡蝶」が住んでいる。そして、その蝶は何でも願いを叶えてくれる――。その噂を知る者はほとんどいないが…

【KAC20227参加します！】 高校から付き合い始め、大学を出ると同時に結婚をした、由晴と今日子。3年目の結婚記念日前夜に、自分の発言が元で言い合いになってしまった事を反省し…

長男の、小さな頃の話。ショート

猫飼いあるあるだと思いますが、うちはそこまで大変ではないので安心してパソコン作業ができます。

「私達は弱い竜だ。雨を降らせることしかできない」 雨降り竜のリンは父を亡くし、逃げ出した先で人間の兄妹に出会う。 二人に傷ついた心と体を癒してもらい家族として幸せに暮らす。 …

恋愛は全ても楽しい訳ではない。それぞれの想いを胸に、恋とは何かを模索している学生たちのお話。

仕事なし。お金なし。やる気なし。夢なし。ダメ人間を立派にやっている兄の雅樹。 そして二十四年ぶりに、突然現れた謎の弟の雅斗。 二人の距離は近いくせに遠い。鞍馬のつづら折という道の…

会社帰りの男が、家族につらくあたっていた。 いわく「誰のおかげで生きていけると思っているのだ」と。 そのような、威張り散らしている男の会社内での姿はというと……。 現実＝…

ツイッターで#140字小説のハッシュタグをつけて投稿した作品集。不定期更新。 ※一部の話を除いて、それぞれの話は独立しております。気になった話から読んでも、最初から読んでも構いま…

　客の来ない探偵社『バラウル』。 　この探偵社の探偵であるエドワードはかの有名なヴァンパイア狩りの末裔だった。 　先祖代々ヴァンパイア狩りを生業としてきた彼だが、彼は先祖とは異な…

大学受験を控えた高校３年生の間宮 美穂（まみや みほ）。吹奏楽部に入部しており、夏のコンクールに向けて、勉強とともに部活も両立させながら過ごしていた。高校２年生の時に吹奏楽部に入…

門倉マコトがテキトーに書いた小説がバズってしまった。編集者米沢が今来てる波を逃すまいと2作目を書けと迫るが、処女作もパクリだとネットで叩かれてしまう。追い詰められた門倉は起死回生…

中学生3年の夏頃から学校に行かなくなった夏川聡太はずっと家に引きこもっていた。 そんな時に明るいクラスメイトが家に訪ねてきた。 不登校から始まる学園物語始動！

『美容室は深夜営業致します』連作第三弾 個性豊かな幽霊達が人間相手に美と勇気を提供する美容室。お客からのお代は娯楽の提供。楽しい事が大好きな彼等が、なぜこの場所で店を構えている…

日記のような手紙のような　詩集のような囁きのような 希望のようで絶望のようで　朝から晩まで共に居たくて その日の出来事や感じたことを　散文詩にした日記です

1年分のあの日の出来事が原因で男としての自信を失ってしまった彼。果たして彼は自信を取り戻すことは可能か？

放課後、一人の男子生徒が訪れたのはある物が入れられた百葉箱だった。

大震災から10年。 でも私には、そのことよりも、 他に考えることがありすぎた。 意に沿わぬ性別の身体を抱えて、 望んだわけでもないのに沿岸の街に移ってきて、 なんとか、どうにか生…

就職した俺は何故か営業から事務職に回される。 苛立つ事の多い俺は玉川上水緑道を散歩して気を紛らわせようと思い立つ

主人公火神麻実はおばあちゃんの住む大きなお屋敷にしばらく泊まることになった。 進んでいく先は不気味な薄暗い森……。 そしてお屋敷で突然起こった殺人事件。 なのに殺されたはずの人が…

　口が悪く、嫌われ者の老人のもとに一人の少女が訪れる。 　　「初めまして、死神のタユウと言います」 　

フラれた日だった。 もう終わりだ、と大袈裟に感じていた。 自暴自棄になりそうな感覚があった。 目的地を定めることなく、ただフラフラと歩いていた時。 出会ってしまった…あの、女の子…

非常にさくっと読める短編です。

原発 それは時として人を死に追いやってしまう存在 しかし、それが無いと街ごと死んでしまう存在でもある 今、その存在の真意を問う それは人々にとって必要なのか否か 星賀ワールドの…

男が言う悪魔神がどの様な概念か分からないがそれに近い存在では俺は無い。 日本語で言えば悪霊小悪魔ジン精霊と言った言葉が近い筈だと俺は思う。 作者的には純愛もののつもり。 グロシ…

5時のチャイムが鳴る前。 いつもの広場に現れる高校生、百木ねこは今日も一冊の赤い本を片手に奇妙で奇怪な話を綴る。

　クラスメイトから後輩の恋愛相談を持ち掛けられた美樹。一度は相談に乗ったが、その後もまたお願いされる。だけど、実は自分も……

あらすじ 　さいたま市のとある公共ホールに臨時職員として勤務する割目幸太郎。 　音楽教師を目指していたが、とある事件をきっかけに、実の妹である輝美に、右目を割り箸で突き刺され義眼…

1980年、香港の九龍城砦。 九龍城砦……そこは英国の領域でありながら無法地帯であり、違法建築の建物がひしめく、広大な要塞。 むき出しのケーブルが頭上を走り、細い路地が広がる巨大…

【第一部　本の舟・完結】 大洪水を生き延びた一握りの人々は、周辺を水で囲まれた塔の中に幽閉状態となった。食料の備蓄も尽きかけた時、そこにあったのは、洪水前に運び込まれた大量の書物…

久々に長らく続いた長編を書いてみました。 できるかなと思っていましたが、書いていて楽しかったです。 途中活動できなかった時期もあり、予想していたのとは大幅に変わってしまいましたが…

基本的にホラーをメインに投稿します こちらもよろしく https://kakuyomu.jp/works/16816452221324010905

　復活祭の日が近付くと、別れた彼女たちから茨の冠が贈られる。溝端賢士は春に恋をして、冬になると別れる一年周期の恋のサイクルを続け、今年は七個の茨の冠が届けられた。 　その前日に事…

窓が勝手に開いたり、誰もいない地下室から物音がするということで駆けつけた幽霊調査隊。だが彼らは他とは一味違った。